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  • 執筆者の写真白川

「タンザニア 人々との交流と民族音楽」ツアーを終えて/2019年・8月 ②

更新日:2020年6月15日

閏間 知恵子 さんより


▶出発前のタンザニアの印象と期待

 独立後急速に都会化されたらしい首都ダルエスラーム。何が変わって、何がまだ残っているのか、残っているものが案外大事かもしれないし、表面的にしかわからないであろうが見てみたい。人類発祥の地で、脈々と大自然で営まれてきた人々の生活。植物や、動物、昆虫との共存を体感してみたい。


▶タンザニア滞在中にやってみたいこと(出発2週間前)

 スワヒリ語が全くわからないですが、身振りや表情でコミュニケーションがどれくらいできるか、現地の人と話してみたい。まず笑顔で挨拶したい。郷に入れば郷に従えで、食事や時間の使い方を見倣って同化してみたい。非日常、脱日常で日本の生活から離れるつもりだが、モバイルWifiを使うことによって、なにが必要な情報なのか浮かび上がるかもしれない。


▶文化の違いなどで、驚いたこと・苦労したこと

 人が生きるには水が一番大事を実感。朝起きてからの歯磨き、洗顔、手洗いのような簡単なことでさえ、不便を感じ、考えて工夫することで乗り越えましたが、水への希求、生水の究極のありがたさを何度も思いました。

 たぶんよちよち歩きの乳幼児から裸足で歩く習慣で、ごつごつした岩場でも平気で歩く子供たちに驚きました。

 今もって、心を痛めてすまなかったと思うことがあります。

民家で宿泊体験しましたが、その家族は入り口で、履物を脱いで上がっていたのに、私は土足で踏み込み、しかもベッドルームの部屋に敷物が敷いてあったにも関わらず、無頓着に靴で歩いてしまいました。後で気付いてごめんなさい。

 ゴミも申し訳なかったです。タンザニアは今年の6月1日からプラスチック袋の国内持ち込み禁止法令が出たとのことで、順守すべくトランクにはビニール袋等を持ち込みませんでした。それなのに宿泊民家は毎朝ゴミを庭先で燃やしていたので、うっかり私の歯ブラシを棄てて燃やしてしまいました。

 日頃から環境問題に取り組んでいるUさんは、「歯ブラシさえ日本に持ち帰るわよ」とおっしゃったので、私はダイオキシンを発生させた罪悪感にさいなまされました。


▶地元の人との交流の中で、感動したこと・うれしかったこと

 この設問で、はたと振り返ったら、私は引っ込み思案でした。特に子供たちが積極的に笑顔で寄ってきてくれるので、その嬉しさに甘えてしまいました。片言のスワヒリ語さえ話せたら、もっと親近感が表出できたのにと悔やまれます。マサイのガードマンに「あなたはとてもいい香りがする。うっとり」と私は身振りでやったら、わかったようで照れていました。そんな些細なことが嬉しかったです。


▶新たに発見したこと・改めて実感したこと

 食物連鎖です。タンザニアの食事は私の口に合っていていただくものはほとんど美味しかったです。美味しいと感じる味覚は人類共通なのかなと思いました。

 タンザニアの食事を戴いて滞在3日目でようやく排泄することができましたが、その場所は山の中腹で、直下の大地にかえりました。ハエが寄って、やがて卵が孵って成虫になり、鳥に食べられ、動物に食べられ、植物の肥料になり生育し、それを私が食事で摂り、消化・吸収・代謝、排泄へと廻っていく。どれが欠けても生命は成り立たないと思いました。

 それと子供の多さと都会のインフラ整備に将来への発展を感じました。


▶タンザニアに再訪できるとしたら。次回やってみたいこと

 ホームステイで、料理の下働きでもいいし、水汲み、後片付けを手伝いたい。御飯が余ったら、持参する鮭缶などでおにぎりを作り、味の感想を聞きたい。キリマンジャロ方面へできれば帰りはセスナで、栽培や地産の何かを手伝ってみたい。



▶その他、感想

 同じ体験、釜の飯を食べると境遇によっては絆が生まれます。今回は幅のある年齢層で参加者に恵まれ、各人の個性を尊重し、たくさん得るものがありました。

 パスポートの次に大事な携帯電話を無くした件で、全員が協力し、結果的にはWifi

が通じるホテルに戻ったため位置情報検索で見つかりました。文明の機器には新たなITが必要でした。私はモバイルWifiで、同時に旅情報を日本の家族に送り、感動を共有し、安心してもらいました。

 最終日にはグループラインが作られ、各自の写真がアルバムとなって掲載され、違う視線での映像に驚嘆し多様性を見ました。

 令和元年らしい新たな旅でした。こんどはどんな出会いがあるか楽しみにしています。お世話になりました。皆々様、本当にありがとうございました。



JATA TOURSホームページ:https://www.jatatours.com/

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