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  • 執筆者の写真白川

オルタナティブツアーを終えて/ルカニ村滞在記・2014年8月

三浦 衛さんより

 オルタナティブとは「型にはまらない」という意味であり、文字通りの経験ができました。私は英語もスワヒリ語も出来ません。なので、現地の方々との会話は旅が終わった今でも苦痛な時間であったという気持ちと、勉強しておくべきだったという後悔の気持ちでいっぱいです。しかし、私にはダンスという武器があったため、他の人とは違う「型にはまらない」経験をすることができました。CIBITEの方々のサークルの中で踊り、またCIBITEの子供達と一緒に踊れたこと。ルカニ村で全校生徒の前で踊り、次の日、ハイキング中、学生とすれ違う際に「もう一回踊ってよ」と何度も言われたこと。ダンスによってたくさんの笑顔と握手をもらうことができました。

 またタンザニアの日常は日本とは大きく違い、毎日が驚きでした。無いに等しい交通ルール、日中なのに街中で座って話し込んでいる人の多さ、すぐに声をかけてくる人々。信号を守り、スーツを着て仕事をし、見ず知らずの他人には干渉しない日本で暮らしている私にとって、最初は適当な国だなと感じていましたが、だんだんとその日常になれていくにつれ、窮屈にならないライフスタイルに魅力を感じ、居心地よくなりました。人と挨拶や簡単な会話を交わす機会が多く、毎日楽しく、そして新しい刺激を受けることができました。

 そしてもう一つこのツアーに参加してよかった点はツアー参加者と様々な話ができたことです。タンザニアというあまり行きたがる人がいない国へのツアーだからこそ、個性あふれる方々が多く参加しており、各方面の興味深い話を沢山お聞きすることができ勉強になりました。

 本当にオルタナティブツアーに参加してよかったです。今まで味わったことのない、そして二度と味わうことのできない経験の毎日でした。ありがとうございました。

ルカニ村

<ルカニ村の子どもたちとダンス!>  ウルルン滞在記の大ファンであった私にとって一生心に残るものになりました。
 コーヒー豆の収穫、子供たちと広場で汗をかいたこと、キリマンジャロ山からの朝日、満天の星空等どれもこれも大切な思い出となりました。その中でも特に大賑わいの市場からルカニ村への帰り道が印象に残っています。乗合トラックの荷台に乗ってルカニの山道へと向かっていました。最初は私とアレックスさんともう1人でしたが、どんどんと地元の年配の女性の方がたくさんの荷物と共に乗ってきました。15名以上と大量の荷物が荷台に有り、トラックの淵に座っていた自分が与えられたスペースは靴一足分ほど。左足の上に右足をのせていました。そして私の左手はトラックのポール、右手はおばあちゃんの左手をガッチリと掴んでいました。掴むところがないおばあちゃんは私にひと言話して手を差し伸べてきました。スワヒリ語だったのでわからなかったのですがおそらく「落ちないように握ってて。」と言ったに違いありません。赤の他人であり、そして何より人種も年齢も違う私が頼りにされたことがとても嬉しかったです。ガタガタの山道を登り、そのおばあちゃんが降りる際のAsanteが忘れられません。

 また、アレックスさん宅のご飯が本当に美味しかったです。バナナのスープ、チャパティ等どれもこれも初めて食べる料理ばかりでしたが、素材の味と味付けが私好みであり、毎日お腹いっぱいになりました。その中でも特にピラウが美味しく、オルタナティブツアーとその後の一人旅の中で一番美味しい料理でした。もう一度食べたいです。

 日本でツアー日程を見た際、4泊5日農村滞在に関して正直不安に思っていました。携帯も使えない、言葉も通じない、自然しかないところで4泊5日耐えられるのかと。ですが5日目の朝ルカニ村を出発しなければならない頃には、もっとこの村に居たいと本気で思いました。そして帰国した今、もう一度村へ戻り、子供達と遊び、コーヒーを収穫し、ルカニ村の大自然と人々の暖かさに触れられる日がもう一度訪れることを夢見ています。

 写真も全て三浦さんより

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