白川
キンゴルウィラ村を訪ねて・2009年9月
岡野 友紀さんより
いよいよ自転車に乗って出発!サドルが前に傾いていたり高すぎたり、道がでこぼこだったり。緊張しながら漕ぎつつも、村を取り囲む高いウルグル山脈、おっきなパイナップルみたいなサイザル、ぽつんぽつんと佇むバオバブなどのどかな自然に懐かしさを憶えると共に癒されつつ、30分後、ようやく畑に到着。しかし、畑の持ち主の方が昨年亡くなられたらしく、今はMama1人だけなので、広大な畑のほとんどはもう手をつけていないとのことでした。しかし、ところどころに生えた唐辛子、たまねぎ、そして今はまだ青いがたくさんの実をつけたマンゴー木など、印象的でした。
夜は台所に入れてもらって、料理を見せてもらいました。真っ暗な中、木をくべて料理するMamaとお手伝いをする子どもたち。そして、どこから来たのか、お昼にはいなかった子がたくさん。お姉さん組は自分の兄弟も近所の子もみーんな同じように面倒を見ているので、はじめはみんなきょうだいなのかと思ったほどです。「みんなきょうだい?」と聞くと、「あの子とあの子はきょうだい、あの子は親戚、あの子はあっちの家の子・・」と次々に紹介してくれました。が、あまりに多すぎて全員は覚えられませんでした。わいわいがやがや、遊んで遊んでとにこにこする子もいれば、いきなりやってきたMzunguに泣いてしまう子、騒がしいけど心がぽかぽかした夜でした。 翌朝、朝からまた畑に自転車で行きました。
畑から帰宅し、託されたスワヒリ語の翻訳のついた日本の絵本を持って学校へ。前日に練習したものの、緊張。学校へ入ると私たちが珍しいのか、どこからともなく現れる子どもたち。「Shikamoo!」(スワヒリ語で目上の人への挨拶の言葉)って言ってくれる子もいれば、「China!」と指を指して笑う子。本当にいろいろ。まずは5年生の教室で読み聞かせをしました。高学年の子たちなので、絵本で喜んでくれるのだろうかとどきどきしましたが、始終真剣な顔で静かに聞いてくれました。次の教室は3年生。はじめからわいわいしていて、ちゃんと聞いてくれるか心配でしたが、話を始めるとちゃんと静かに聞いてくれました。時おり、笑い声も聞こえ喜んでくれたんだと一安心。
楽しい時間もあっという間に過ぎて、もう少しでバスの時間。でも、子どもたちとたくさん遊ぶことができました。そしてびっくりしたのが、ここに以前来た日本の方に教えてもらったのだという「アルプスいちまんじゃく」。歌もちゃんと覚えているのです。 見ず知らずの私たちを笑顔で迎えてくれる村の人たちに実際会った時に感じたJATA Toursが繋いできたキンゴルウィラ村と日本のつながりをより強く感じました。サファリをしたり、ビーチに行ったりというような旅行とは全く違った目線でタンザニアを見られる良い機会をありがとうございました。
(上と下の写真は椎名ゆりかさんより。真ん中の写真は岡野さん)