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  • 執筆者の写真白川

キンゴルウィラ村を訪ねて・2009年9月

岡野 友紀さんより

 今回、1泊2日という短い間でしたが、ダルエスサラームからモロゴロ行きのバスで約2時間半のところにあるキンゴルウィラ村にお邪魔させて頂きました。 まず、第一印象は暑い。とにかく暑かったです。お昼ご飯にウガリと魚のムチュジをいただいて(Mamaの料理がすごくおいしい!)、今回案内してくれたHamisiさんの「暑いからしばらく寝よう」という提案に二つ返事で私と友人たちはお昼寝。それから3時間くらいでしょうか、まだ日差しは強いものの、風も涼しくなってきたので自転車で畑へ。レンタル自転車屋さんへ向かう道中、「Mzungu、Mzungu!」(白人の意味のスワヒリ語)とついてくる近所のちびっ子たち。ついてくるくせに、おいでと言うと、一目散に逃げて物陰からくすくすのぞいてくる。本当に子どもはどこに行ってもやんちゃでかわいいです。この滞在中、始終子どもたちの無邪気な笑顔に癒されました。

 いよいよ自転車に乗って出発!サドルが前に傾いていたり高すぎたり、道がでこぼこだったり。緊張しながら漕ぎつつも、村を取り囲む高いウルグル山脈、おっきなパイナップルみたいなサイザル、ぽつんぽつんと佇むバオバブなどのどかな自然に懐かしさを憶えると共に癒されつつ、30分後、ようやく畑に到着。しかし、畑の持ち主の方が昨年亡くなられたらしく、今はMama1人だけなので、広大な畑のほとんどはもう手をつけていないとのことでした。しかし、ところどころに生えた唐辛子、たまねぎ、そして今はまだ青いがたくさんの実をつけたマンゴー木など、印象的でした。

キンゴルウィラ村の夜は急にやって来ます。村のすぐ近くに急斜面のウルグル山脈が高くそびえ立っているため、日がすぐに落ちてしまうのだそうです。5時を過ぎると辺りが急に真っ暗になりました。昼とはうってかわって少し肌寒い夜道をまた自転車で戻ります。行きしなでもすごく苦労した道、帰りは月明かりだけの道を行き以上に慎重になりつつ、進む私たちと、相変わらずすいすい進んでいくHamisiさんたち。と、急にHamisiさんが「止まって!」と叫び急ブレーキ。何事かとドキドキする私たちに、「そこに蛇がいるから気を付けて」とHamisiさん。よーーーーーく目をこらしてみるとかさかさ動くものをかろうじて発見。こんな暗い中で、猛スピードで自転車をこぎつつも、草むらの蛇を見つけられるなんて。心から感心する私たちでした。 

 夜は台所に入れてもらって、料理を見せてもらいました。真っ暗な中、木をくべて料理するMamaとお手伝いをする子どもたち。そして、どこから来たのか、お昼にはいなかった子がたくさん。お姉さん組は自分の兄弟も近所の子もみーんな同じように面倒を見ているので、はじめはみんなきょうだいなのかと思ったほどです。「みんなきょうだい?」と聞くと、「あの子とあの子はきょうだい、あの子は親戚、あの子はあっちの家の子・・」と次々に紹介してくれました。が、あまりに多すぎて全員は覚えられませんでした。わいわいがやがや、遊んで遊んでとにこにこする子もいれば、いきなりやってきたMzunguに泣いてしまう子、騒がしいけど心がぽかぽかした夜でした。 翌朝、朝からまた畑に自転車で行きました。

 畑から帰宅し、託されたスワヒリ語の翻訳のついた日本の絵本を持って学校へ。前日に練習したものの、緊張。学校へ入ると私たちが珍しいのか、どこからともなく現れる子どもたち。「Shikamoo!」(スワヒリ語で目上の人への挨拶の言葉)って言ってくれる子もいれば、「China!」と指を指して笑う子。本当にいろいろ。まずは5年生の教室で読み聞かせをしました。高学年の子たちなので、絵本で喜んでくれるのだろうかとどきどきしましたが、始終真剣な顔で静かに聞いてくれました。次の教室は3年生。はじめからわいわいしていて、ちゃんと聞いてくれるか心配でしたが、話を始めるとちゃんと静かに聞いてくれました。時おり、笑い声も聞こえ喜んでくれたんだと一安心。

   その後の質問タイムも楽しかったです。「日本はどこにあるの?」から「日本にはいくつ民族がいるの?」「何歳?(私は3人の中で一番小さいのに一番年上なので驚かれました)」「その髪の毛は薬でまっすぐにしたの?」など。そして他の教室からもぞろぞろと子どもたちがやってきました。「先生が来た!」というと一目散に教室に走っていく子どもたち。本当にかわいいなあとまた子どもたちに癒されました。

 楽しい時間もあっという間に過ぎて、もう少しでバスの時間。でも、子どもたちとたくさん遊ぶことができました。そしてびっくりしたのが、ここに以前来た日本の方に教えてもらったのだという「アルプスいちまんじゃく」。歌もちゃんと覚えているのです。  見ず知らずの私たちを笑顔で迎えてくれる村の人たちに実際会った時に感じたJATA Toursが繋いできたキンゴルウィラ村と日本のつながりをより強く感じました。サファリをしたり、ビーチに行ったりというような旅行とは全く違った目線でタンザニアを見られる良い機会をありがとうございました。

(上と下の写真は椎名ゆりかさんより。真ん中の写真は岡野さん)  

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