タンザニアからの手紙 No.46 新しくなった国立博物館
金山 麻美(かなやまあさみ)
昨年の12月9日にタンザニア(タンガニーカ)は独立50周年を迎えた。それを記念して、だと思うけど ダルエスサラームの街中にある国立博物館(Makumbusho ya Taifa)のリニューアルオープンの式典が12月3日に行われ、大統領も来たらしい。
「新しくなった博物館」というのが気になったので、行ってみた。「ダルエスに住んでるんだよ」と言って入場料を値切っても負けてくれず。外国人料金を支払った。(入場料:外国人の大人Tsh6,500、生徒Tsh2,600)
たしかに庭は広々として美しくなっていた。
でも、展示物は以前とほとんど変わらず。
国立博物館の中庭
生物コーナーのシーラカンスの模型
シーラカンスはタンザニアのタンガやキルワやリンディで見つかっている。アクアマリンふくしまの調査隊がタンガの沖でシーラカンスの撮影に成功したのは2007年のことだった。 シーラカンスはスワヒリ語でキスクーク(kisukuku)。化石の意味の単語だ。2年前にあったホルマリン漬けのシーラカンスはもはや展示されていなかった。模型があるのみ。
文化コーナーのニャムウェジ人の太鼓
サッカーコーナー!
一本の木をそのまま使った大胆なこれはニャムウェジ人たちの太鼓。 もう穴があいてしまっているけれど、これに出会えただけでも、ここに来た甲斐があるなあと思えてくるので不思議。
歴史コーナーもあるけど、あまり変わっていないような…。
新しくなったのは、アフリカンロックペイントとタンザニアのサッカーのコーナーができたことくらいだろうか…。サッカーコーナーは、タンザニアの人気チーム、シンバやヤンガのファンなら面白いんだろうか?
これからまだ増やしていこうという意欲はありそうな感じはしたけど。
結論から言って、初めての人にはおもしろいかなと思うけど、もうすでに行ったことのある人にはあまり新鮮味はないかも…かなあ。 お天気がよい時に広々とした庭でぼけら~と過ごすのは気持ちよさそうだ。
☆このお話はわたしのブログ「タンザニア徒然草」にアップしたものを再構成したものです☆
(2012年1月15日)