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  • 執筆者の写真白川

タンザニアからの手紙 No.64 ヘンドリック・リランガ展2018への今までの道のり

金山 麻美(かなやま あさみ)

さかのぼってメールを見たら、2015年の半ば過ぎから、夫とのメールのやり取りに「ヘンドリック・リランガ展」の話がでていました。友人知人に送ったメールにもちらほらこの話題が出現していました。それが3年越しで実り、このHPでもお知らせしているように、来年いよいよ開催されます。

  今年の2月24日に夫が倒れたとき、わたしは義父が入院していたので、日本にいました。タンザニアにいた夫と頻繁にメールのやり取りをしていました。倒れる直前までヘンドリック・リランガ展を日本のどこで行うのがいいか、などと相談し合っていました。

今回東京の会場になっている座・高円寺 のGallery アソビバも、夫が周りの人たちに相談していく中で、出現しました。Galleryアソビバでケニアの作家の展示をした方が旧知の元タンザニア在住の日本人の方だったのです。その方の紹介でつながりができ、Galleryアソビバもアフリカの作家の展示にとても前向きで、今回の運びとなったのです。

名古屋の会場のイツヅヤは、ルカニ村のコーヒー豆も取り扱ってくださっているコーヒー焙煎店です。お店のオーナー夫妻はルカニ村にもいらしたことがあります。お二人は、ヘンドリック、ウエルカム~って両手を広げてくださってます。

京都の堺町画廊のふしはらのじこさんは絵本作家でもあり、ジャタツアーズのオルタナティブツアーに参加して、農村で子どもたちに絵本の読み聞かせをしたこともあります。そしてルカニ村を舞台とした絵本も創られてます。昔台所だった場所を改装したという京都の濃い雰囲気のある画廊とヘンドリックの作品の組み合わせも楽しみです。

そういう長年のジャタツアーズやマイチケットや、夫とわたしのタンザニアをめぐる友人や知人とのつながりによって、今回の展覧会も形になってきました。

<ヘンドリックのアトリエにて>   同じリランガでも祖父ジョージとは作風がかわってきたヘンドリックの作品。より自由でより元気でポップで明るく、時にシニカルで現代のタンザニアを作っていく世代を映し出している気がします。そんなヘンドリックの作品を、彼の作品や彼自身を通じてタンザニアを、日本の皆さんにご紹介できるのはとてもうれしいことです。また、わたしとしてはいろいろなことをやり残して逝ってしまった夫の願いをひとつ叶えられるだろうという、よろこびもあります。

ということで、多くの方々のご協力を得て動き出しているこのプロジェクト、今後とも目が離せない!!じゃなくて、あ、そうなんだけど、これからが本番!って感じがしてます。いままでご協力をありがとうございます。そしてこれからも、みなさんで盛り立てていっていただけるとたいへんうれしいです。どうぞよろしゅう。

☆このお話はわたしのブログ「タンザニア徒然草」にアップしたものをちょっとだけ再構成したものです☆

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