
白川
タンザニアからの手紙 No.9 マケレレ大学とアフリカハゲコウ
金山 麻美(かなやまあさみ)
隣国ウガンダへ行ってきました。
首都カンパラには東アフリカで一番初めに創立された由緒あるマケレレ大学があります。1922年創立で、現在は国父とも呼ばれているタンザニア初代大統領ニエレレの出身校でもあります。 大学構内はとても広く、建物もイギリス風なんでしょうか。どっしりと歴史が感じられるものがおおく、さすがは東アフリカの名門校だと思わせてくれました。ただ、メインテナンスが行き届いていない部分もあり、荘厳な雰囲気の建築物の壁がはがれかけていたりするのが残念でしたが。
アフリカハゲコウはアフリカのサバンナなどで見かける大きな鳥で、コウノトリの種類だそうです。羽を広げると2メートルから3メートルにも及び、その名の通り頭は白くはげています。くちばしは長く、羽は黒く、2本の足は細く長く、「死神」のイメージがします。実際、サバンナで肉食獣が倒した動物の肉の残りに群がっていることがよくあります。
さて、マケレレ大学のアフリカハゲコウに戻りましょう。大学の外でも彼らを見かけないことはありませんでしたが、構内ほど群がってはいませんでした。
でもやはり、カラスの次に世界制覇を試みる鳥はアフリカハゲコウというのはちょっとぞっとしませんよね。幸か不幸か彼らは寒さには弱いそうなので、寒い冬のある地域には進出できないでしょう。
(2006年1月20日)