
白川
タンザニア Tembea Tembea 第11回 コーヒー売り
山田智穂(やまだ ちほ)
夜の8時過ぎになると、門番のジェームスが、『タヤリー(来たぞー)』と大声で呼んでくれる。ベランダから下を見ると、ジェームスとコーヒー売りのサディキが、こっちを見て手を振ってくれる。下に降りて、コーヒーと、ピーナッツの砂糖菓子のカシャタを手に、近所の人たちとの井戸端会議がはじまる。こういう場のことをスワヒリ語でキジウェニという。いつからか、こうしてこのキジウェニで、いつものメンバーとたわいのない話をしたり、歌ったりしながらコーヒーを飲むのが私の日課になっている。とても楽しいひと時だ。
(2005年2月)
*Tembea Tembeaというのはスワヒリ語で「歩き回る」ということです。山田智穂がタンザニアを歩き回って、見所、エピソードをご紹介いたします。