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タンザニア Tembea Tembea 第5回 ルショト

山田智穂(やまだ ちほ)


1.ルショトは、モシ・アルーシャ方面に向かう長距離バスの休憩地点モンボから、ウサンバラマウンテンを1時間ちょっと登っていったところにある小さな町です。 標高1500mをこえる高さに位置するルショトでは、日中は太陽の日差しがじりじりと照りついてくるものの、日が沈むと、息が白くなるまでぐんと冷えこみます。冷えて透き通った空気のこの町では、夜は星も天の川までとってもきれいに見えます。 今回は、この町を少し散策した後、ルショトから山をいくつかこえたところにあるムタエという村を目指して、2泊3日でハイキングに出かけました。

2.ルショトの町を出発して山を登り始め、最初にであった村で。こんな景色を前にしての洗濯はとっても気持ちよさそう。

3.気候がかなり違うので、ダルエスサラームとはみられる木の種類も違います。上から見ると星(☆)の形の木がとても印象的でした。

4. 道で会った子どもたち。みんな自分の体と同じくらいの荷物を頭にのせて長い山道を歩いて家のお手伝い。

5.1日目に泊まったラングィの村で。 家の前でサトウキビをかじる子どもたち。

6.ハイキングの途中で、土の壷作りを見せてもらいに行きました。大きな土のかた まりをくるくるとまわしながら、あなをつくって、あっという間に壷のできあが り。これを焼いて、さらに太陽の下において乾かすと、とっても頑丈になるので す。こうしてつくる土の壷は、水をためたり、料理をしたりするのに毎日毎日使 われます。

7.壷づくりくを見た後に連れて行ってもらったのは、この村のムガンガ(呪術師) のところ。村の人々は、ムガンガのところに、からだの不調だけでなく、いろい ろな悩みを相談しにきたりするそうです。ムガンガは、村の人々に恐れられ、頼 りにされる存在なのです。 私たちが着くと、近所から集まってきたらしいたくさんのママたちと子どもたち との中から頭や手足に貝がらや羽やらをふんだんにつけたムガンガがとってもチャー ミングな笑顔で出迎えてくれました。中に入ると、彼は何か歌のような呪文のよ うな言葉を歌いながら、私たちの頭に布を巻き、肩に貝がらで装飾されたひょう たんをかけてくれ、ひょうたんの中のムガンガ特製の薬を私たちに食べさせた後、 太鼓をたたきながら歌いはじめました。子どもたちもそれに合わせて歌いだし、 ママたちが輪になって踊りはじめます。最後は私たちもその輪に入れてもらい、 とっても不思議な時間を過ごしたのでした。

8.最終目的地、ムタエまでもう少し、というところからの風景。迫力!

9.ムタエのビューポイントから見た夕焼け。 この夕焼けが2日間かけて歩いた疲れを半分に、最終目的地ムタエに着いた充実 感を倍にしてくれました。

(2003年12月)


*Tembea Tembeaというのはスワヒリ語で「歩き回る」ということです。山田智穂がタンザニアを歩き回って、見所、エピソードをご紹介いたします。

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