top of page
  • 執筆者の写真白川

タンザニア Tembea Tembea 第7回 ペンバ『Pemba』

山田智穂(やまだ ちほ)


 ペンバは、私にとっていちばん初めのスワヒリ語の先生の出身地だったということもあって、ずっと前から行きたかった場所のひとつだった。着いてすぐにチャケチャケの町を散歩してみると、町並みなどはウングジャ(一般にいうザンジバル)によく似ているけれど、平たんなウングジャとは対照的に、坂道が多く、丘のようになっている場所が多いことに気付いてびっくりした。そして、ウングジャのように観光化が進んでいない分、人も町自体も、ずっと素朴で落ち着いていて、のんびりした雰囲気だ。

 市場を通りかかったら土砂降りの雨がふってきた。みんな雨宿りで屋根の下に逃げ込むけれど、牛だけは雨がやむのをじっと待っている。

雨宿りをしながら、コーヒーを飲むおじさんたち。 市場の隅っこの風景。  

 市場で貝の串刺しを売る男の子。1本50シリング。 ウングジャのフォロダニ公園では、同じものが500シリングで売られている。

 ミサリ島へは、チャケチャケからダラダラに乗って15分のウェシャからボートで約2時間。荒波に揺られながら、びしょびしょになって、何度もひっくり返るかと思った。 全長1kmほどのこの小さな島は、海洋保護区となっていて、島本来の姿を保つため、ホテルやレストランなどの建設は禁じられている。珊瑚礁に恵まれたこの島周辺に生息する魚は300種類以上で、ダイビングやシュノーケリングをするには最高の場所。他にも、洞窟やウミガメの産卵ポイントなど、散歩してまわってもおもしろい。レンジャーが案内してくれる。

Ngezi forest。ペンバでいちばん大きな森。この近くの村の出身のガイドがいろいろと丁寧に説明してくれる。ペンバ椰子などこの森にしかない植物もある。とにかく空気がおいしくて気持ちよかった。  

ペンバの経済を支えてきたクローブ。 あたり一面に甘い香りを漂わせている。 今回の旅の思い出には、『MARASHI YA PEMBA(ペンバの香水)』と書かれたクローブの柄のカンガにを買った。
(2004年5月)

*Tembea Tembeaというのはスワヒリ語で「歩き回る」ということです。山田智穂がタンザニアを歩き回って、見所、エピソードをご紹介いたします。


閲覧数:3回0件のコメント

最新記事

すべて表示

JATAツアーズのスタッフたちが綴るタンザニアをご紹介します。 ​【目次】 ​ ★Kusikia si kuona(百聞は一見にしかず) - 相澤 俊昭 ★Tunatembea - 白川 千尋 ​ ★Habari kutoka Lukani(ルカニ村ニュース) - アレックス(ルカニ村出身) ​ ★Habari kutoka Kingolwira(キンゴルウィラ村ニュース) - グビ、ハミシ、ヤウ

記事: Blog2_Post
bottom of page