白川
タンザニア Tembea Tembea 第9回 ザンジバル、マクンドゥチのお祭り『Mwaka Kogwa』
山田智穂(やまだ ちほ)
ザンジバルのマクンドゥチという村に、この村の名物ともいえるMwaka Kogwa というお祭りがあります。バナナの茎でなぐりあうという、奇怪なお祭りです。 お祭りの日は、ペルシア暦の新年にあたる日で、その日は、ザンジバルの他の地域ではふつうどおりなのですが、マクンドゥチだけ学校も仕事もお休みになります。 お祭りの前日は、村の男性たちは、集落ごとにお金を出し合い、牛を何頭も絞め、女性たちは爪や手足にヒナやピコーとよばれる装飾をして、祭りの準備をします。会場付近には、屋台やディスコが設営され、ストーンタウンから里帰りする人々でにぎやかになります。
お祭り当日の早朝、今年のこの祭りを取り仕切る村の長老3人と祈祷師が、“このお祭りが平和で無事に行われますように”と祈願するために集まります。
でも、会場を去った後も家でごちそうを食べたり、ディスコやビーチに行ったりとみんな思い思いにお祭りの日を過ごすようです。
*Tembea Tembeaというのはスワヒリ語で「歩き回る」ということです。山田智穂がタンザニアを歩き回って、見所、エピソードをご紹介いたします。