• 白川

Bwaga Moyo No.6 カンガ

川田真弓(かわた まゆみ)

2010年5月

📷  カンガ(kanga)とは、東アフリカのタンザニアやケニアで広く利用されている布である。誕生は19世紀中頃。現在のカンガの元となった模様がホロホロチョウ(スワヒリ語でカンガ)であったことから、カンガと呼ばれるようになったそうだ。素材はコットン100%。サイズは縦110cm×横160cm。2枚1組で売られており、半分に裁断して使う。値段は販売場所によって異なるが、ダルエスサラームの問屋で1組約Tsh4,000、外国人が出入りするようなお店だとTsh10,000で購入できる。(\1=約Tsh 14.5)

 このカンガは大変実用的である。生まれたばかりの赤ちゃんをカンガで覆い、負んぶする時もカンガを利用する。日差しの強い日は身体や頭を覆う。テーブルクロス、バスタオル、シーツ、カーテンの代わりにもなる。タンザニアで生活しているとカンガを見ずに過ごす日は無いと言えるほどあらゆるところで活用されている。日本で生活していればそれぞれの用途に合った物が売られているが、タンザニアではカンガ1枚で何にでも代用できる。洗濯機がほとんど普及していないので、洗い易く、すぐに乾くという面も良い。

📷  実用性の他にカンガはファッションとして女性に愛されている。2枚1組なので、上半身と下半身に巻くとおしゃれである。何通りも巻き方があるので1組あれば色々な服に変身する。冠婚葬祭の礼服としても使える。上半身と下半身に別のカンガを巻いて色をコーディネートしても楽しい。※『カンガ・マジック101』という本は日本でも販売されており、カンガの使い方を101通り紹介している。服に限らず、頭に巻く方法や下着としての使い方もあるので参考にしてみて欲しい。また、カンガをそのまま使うだけでなく、タンザニアには仕立て屋がたくさんあるので、自分の好きなカンガで服や鞄、帽子などを作ってもらうこともできる。

 カンガの魅力は、実用性、ファッション、そしてもう1つがカンガに書かれているメッセージ。タンザニアの女性は自分の気持ちをストレートに表現することを避けるので、カンガでさりげなくアピールする。メッセージには、昔ながらのことわざや、人生の教訓、恋愛や結婚に関する言葉、母親や家族への感謝の気持ち、神様への祈りなどがある。社会的、政治的なスローガンもあり、最近ではオバマ大統領の就任を祝うメッセージや、マイケルジャクソンのカンガも販売されている。前者は写真入り、後者は写真入りのものと絵のものがある。以下、いくつかメッセージを紹介する。

📷 ・Ukipenda waridi uvumilie miiba (ウキペンダ ワリディ ウブミリエ ミイバ)  「バラの花を愛するならトゲを我慢して」 こんな高飛車なメッセージ、口なら言えないけれどカンガで主張してみたい!

・Loo nilidhani rafiki kumbe(ロー ニリダニ ラフィキ クンベ) 「えっ 友だちだと思っていたけど本当は…(敵だったのか)」 こんなシュチュエーションにはできれば遭遇したくない。タンザニアでは頻繁にあることなのだろうか…

・Mungu hamtupi kiumbe wake (ムング ハムトゥピ キウンベ ワケ)  「神はどんな人も見捨てない」   この言葉を信じて毎日頑張っています。

 タンザニアを訪れる機会があれば、カンガをぜひ買って、実用性、ファッション、メッセージをお楽しみ下さい。

※『カンガ・マジック101 一枚の布で楽しむ東アフリカ・シンプルライフ』   ハンビー,ジャネット(Hanby Jeannette)著   バイゴット,デビット(Bygott David)イラスト    カンガ愛好研究学会 訳・編   ポレポレオフィス 連合出版(2001/05/20 出版)

(2010年5月15日)

*「Bwaga Moyo」とは、スワヒリ語で「ここに我が思いを残す」という意味です。 2005年に初めてタンザニアを訪れてからずっとこの地に思いを残してきました。 なぜこんなにも惹かれるのか… その理由を少しずつ紹介したいと思います。

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