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Habari za Dar es Salaam No.16   Matokeo ― 余談 ―

根本 利通(ねもととしみち)

 ダルエスサラームは依然として涼しい季節が続いている。ドドマでは予算案の審議の国会が延々と続いている。在留外国人は「夏休み」を取ったりしているが、実際には仕事の能率が上がる季節。 1ヶ月の学期休みも終わり、公立の学校も2学期が再開した。だが私の方は夏休みということで、過去お伝えしたことの結果報告でお茶を濁したいと思う。、

 2002年8月に行われた国勢調査の結果発表。今年の元旦のムカパ大統領の年頭挨拶の中で、国勢調査の数値を引いての部分があった。以下の内容である。実は速報値がすぐ発表されるかと期待して待っていたのだが、いつまで待っても、統計局に問い合わせても「未だ」ということなので、元旦の新聞記事を引用させてもらう。  

 ・国民の総人口:34,568,609人(女17,658,938人、男16,909,271人)         内タンザニア本土:33,584,078人、ザンジバル:984,531人  ・人口増加率:タンザニア本土:2.9%、ザンジバル:3.1%  ・ダルエスサラーム市の人口:2,497,882人  ・州毎の人口:ムワンザ:2,940,108人、シニャンガ:2,805,792人、ムベヤ:2,070,856人、カゲラ:2,034,223人  ・人口増加率の高い州:キゴマ:4.8%、ザンジバル都市:4.5%、ダルエスサラーム:4.3%、アルーシャ:4.0%  ・人口増加率の低い州:リンディ:1.4%、イリンガ:1.5%、キリマンジャロ:1.6%、ムトワラ:1.7%、タンガ:1.8%  ・世帯数:6,995,870=世帯当たり4.9人(1988年は5.3人)  ・人口密度:1平方キロ当たり39人:タンザニア本土38人、ザンジバル398人

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 5月18日にペンバ島で行われた補欠選挙の結果。 今回の選挙は、2000年10月に行われた総選挙の結果に、「不正あり」と野党CUF(市民統一戦線)が申し立て、CUF所属のザンジバル出身議員がタンザニア国会、ザンジバル議会に登院拒否をし、失格となったことに伴う。ザンジバル議会は17議席、タンザニア国会は15議席で、全て総選挙ではCUFが押さえた議席で、CUFの強固な地盤であった。5月の「ダルエスサラーム便り」に書いたように、別の野党NCCRがCUFの候補者の一部の資格に疑義を申し立て6名が失格となったので、ザンジバル議会の17選挙区の内、CUFの候補者は11名であった。

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 6名の失格に伴い候補者を失ったCUFが選管に異議を申し立て、また不安が感じられたが、選挙は無事に平穏に行われた。結果はCUFの候補者がいた選挙区は予想通り全勝であった。つまりザンジバル議会の11議席と、タンザニア国会の15議席はCUFが押さえた。CUFの候補者が失格とされた6選挙区は与党のCCMが押さえた。ただCUFは候補者を失った選挙区では無効票を投じる行動に出たので、例えばチャケチャケ選挙区では当選したCCM候補者が1,212票だったのに対し、無効票は4,385票に達した。同様にコジャニ選挙区では当選したCCM候補者の得票が989票だったのに対し、無効票は4,963票もあった。

  この結果を見ると、10年前から何も状況は変化していないと感じられる。クローブの価格の低落に伴うペンバの人々の窮状に何らかの方策が講じられない限り、人々は2005年の総選挙でもCUFに票を投じるだろうと思われる。

(2003年8月1日)

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