
白川
Harufu ya Karafuu 第4回 一粒のピーナッツ
森田さやか
ダルエスサラームには、皆が皆ジャラジャラ音を鳴らしているわけではないけれども路上で物を売っている人がたくさんいる。そういう路上で物を売って商売をしている人たちをマチンガと呼ぶ。マチンガにはバナナやパイナップル、スイカやオレンジなどの果物を売っている人もいれば、靴、洋服、靴下などの衣料品を売っている人もいる。タンザニアではタバコが1本単位でも売られているので、マチンガから1本だけ買ってその場で火をつけ歩きタバコをする人もいる。どうしてだかずっと不思議に思っていたけど、タバコとピーナッツという組み合わせで売っているマチンガが多い。タバコ、またはピーナッツだけでは儲からないのかな?
キクウェテ氏が大統領になってから政府の規制でマチンガの数は大幅に減ったが、今でもたまに警察に捕まりつつ賄賂を払いつつ続けている人たちがたくさんいる。私はマチンガシステムはかなり便利だと思う。なぜってお店が歩いて自分の近くまでくるのだから。マチンガはだいたい毎日同じルートを歩いている人がほとんどなので、あるものを買いたいと思えば決まった時間に決まった場所に行けば買えてしまう。自分の近所でめぼしいマチンガを探しておくと便利。
私はオフィスの近くを通るマチンガからピーナッツをよく買って食べている。友人たちとみんなで分け合って食べる。私がマチンガというものに慣れていなかった頃から友人たちが買って分けてくれていた。誰かが買ってそれをみんなで分けて食べる。そんな習慣がタンザニアにはある。たまたまその場にいた知らない人にも「カリブ(どうぞ)」と言って分けて一緒に食べる。
(2007年12月15日)
☆Harufu ya Karafuu(クローブの香り)は、とてもいい香りで多くのタンザニア人は好きだとか…。 森田さやかがタンザニアの良い部分、ステキな部分を書いていきます。