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  • 執筆者の写真白川

Hodi Hodi No.1  ルカニ村へ

小俣美樹(おまた みき)

 先日、4日間タンザニア北部のキリマンジャロ州のルカニ村へ行ってきました。こちらのルカニ村は、弊社スタッフのアレックスさんの生まれ故郷です。ルカニ村は標高1,500mの場所に位置し、とても寒いため、色んな人から「寒いから暖かい服を持っていきなよ」と言われました。タンザニアに持ってきた服の中では1番厚手のパーカーなどを持っていきましたが、それでも寒かったです。「ダルエスサラームと同じ国なのか」とまで思いました(笑)。これからにルカニ村へ行かれる方々、風邪をひいたりしてはせっかくの旅行も楽しめなくなってしまいますので、行かれる際には防寒着を忘れないでくださいね。  ちなみにダルエスサラームからモシへは、キリマンジャロ・エクスプレスというバスで移動しました。乗車時間は約11時間。バスの中で乗務員のお姉さんが炭酸飲料、ナプキン、水、カップケーキを配るなど、サービスが良かったです。今まで長距離移動バスには数回乗ったことがありますが、こういったサービスは初めてでした。エアコンはやっぱり使えませんでしたが…(笑)。

<素敵な眺め>

 バスに乗りながら外を眺めていると、広大なトウモロコシ畑が目に飛び込んできました。これだけでもとても素晴らしい光景でしたが、6月頃になるとトウモロコシに花が咲き、一面が黄色に染まり、更に美しくなるとのことです。  モシでバスを降りた時に、アレックスさん が「あれがキリマンジャロ山だよ」と教えてくれました。名前は知っていたものの、見たことのなかったキリマンジャロ山を見ることができ嬉しかったです。

<初めてのキリマンジャロ山(雲が多いですが…)>

<可愛い子どもたち>

 ルカニ村のコミュニティセンター では、3~6歳までの子どもたちが、朝8時から12時半くらいまで、歌や書き取りの練習をしているそうです。教室に入ると、約20名の子どもたちが、歌を歌ってくれました。歌は、「私たちはタンザニアが大好き」といったものや、「勉強をしよう。学校へ行こう」といった内容のものでした。笑顔で歌う姿がとてもかわいらしかったです。また、歌の後は全員で数字やアルファベットの書き取りの練習をしたのですが、「ねぇ!私が書いたのを見て!」とたくさんの子どもたちが自分の書いたものをチェックしてもらいたがる姿がとても印象的でした。持参したペンでチェックをし、一緒に数字を読み上げたりしましたが、とても楽しそうにしていて、心が温まりました。  コミュニティセンターでは、勉強が終わった後は、先生が作ったウジ (穀物の粉のお粥のようなもの)をみんなで飲み、帰宅します。3人の子どもが私を家まで送ってくれましたが、笑顔で「また明日も来る?」と何度も聞いてくるその姿は、本当に可愛かったです。

<みんなで書き取りの練習中!>

<ルカニ村中学校>

 現在多目的棟を建設中のルカニ村中学校へも行きました。雨で足場が滑りやすく、建設作業は大変そうでしたが、屋根の一部まで建設が進んでいました。工事は半年間ということで9月までとのことですが、果たして終わるのか?と勝手に心配していました。また、校舎の家具はフェアトレードコーヒーの収益を活用して整備するらしく、どんな校舎が出来上がるのか私もとても楽しみです。陰ながら工事を応援したいと思います。そして、職員室で時間割を見つけたのですが、それを見て私は人知れずびっくり!朝8時から授業が始まり、40分授業が10時40分まで4回行われます。そこでやっと休憩を20分挟み、再度11時から14時20分まで授業が続きます。そして40分間のお昼休みがあり、授業が再び始まります。これを見て私は率直に「お腹が空きそうだなぁ」と思いました。日本で中学や高校に通っていた時、2時間目にはお腹が空き、4時間目には帰りたいと思っていた私にとって、この時間割は少々恐ろしいものでした。

<現在建設中のルカニ中学校多目的棟>

<温かい人々>

 ダルエスサラームでは、街中であいさつされたら必ずしも返事をしているわけではありません(タクシーの運転手とか客引きとか)。ですが、ルカニ村では道ですれ違う人と必ずあいさつし、そのまま立ち止まって談笑することもありました。村に来る人をにこやかに出迎えているとが分かり、とても心が温かくなりました。  また、食材を買いに市場に行ったのですが、その際にはトラックの荷台に乗って移動しました。荷台の淵に座るため、バランスを崩しそうで怖かった私は隣に座っていたママ達にしがみついていました。そんな私に対してもママ達は笑いながら、「怖いの?大丈夫よ!」と言ってしっかり私の腕をつかんでくれました。ちょっとしたところでも、人々の温かさを実感しました。

 あっという間のルカニ村滞在でしたが、ダルエスサラームとは違った時間の流れ方や空気を感じることができました。まだまだタンザニアについて知らないことが多い私ですが、また1つ、タンザニアの素敵な一面を知ることができました。

<カッパのひとりごと>

今月5月30日にはヤギレースがありますね。 私はヤギ が大好きなので、時間があれば行きたいなぁと思います。 ちなみに私の地元千葉県にあるマザー牧場では、ちびっこ向けに「子豚レース」というものがあります。 世の中には色んなレースがありますね。

(2015年5月20日)

*「Hodi Hodi」とは、「おじゃまします」という意味です。 色々なところに足をのばし、タンザニアの様々な面をお伝えしていきたいと思います。

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JATAツアーズのスタッフたちが綴るタンザニアをご紹介します。 ​【目次】 ​ ★Kusikia si kuona(百聞は一見にしかず) - 相澤 俊昭 ★Tunatembea - 白川 千尋 ​ ★Habari kutoka Lukani(ルカニ村ニュース) - アレックス(ルカニ村出身) ​ ★Habari kutoka Kingolwira(キンゴルウィラ村ニュース) - グビ、ハミシ、ヤウ

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