白川
Hodi Hodi No.2 サバサバと日本企業
小俣美樹(おまた みき)
皆様、「サバサバ」をご存知でしょうか?サバサバとは、ダルエスサラームで開催される「国際商業祭」のことで、今年の開催で39回目になる一大イベントです。サバが数字の7を意味し、7月7日は祝日にもなっています。今年は、6月28日~7月8日に開催されました。
私は、今回とある仕事のため、7月6、7日の2日間サバサバ会場へと行きました。(この仕事の件に関してはまた後日…)。6日は道路の渋滞がひどく、サバサバ会場へ着くまでかなりの時間がかかりましたが、7日は祝日のためか、前日の渋滞が嘘と思えるほど早く着きました。
入場料は大人一人Tsh 3,000で、どうやら昨年より値上げをしたようです。しかし、それにもかかわらず会場内は多くの人で賑わっていました。 サバサバは「国際商業祭」といい、この名前だけを聞くとまるでビジネス関係者向けのイベントにように思えますが、実際には家族連れの方が多く、動物園もあり、何でもありの大規模イベントといった印象を持ちました。むしろ日本パビリオンのような雰囲気のブースはあまりなかったように思えました。
今年、日本パビリオンには18社の参加があり、農業機器メーカー、製薬会社、水浄化剤などそれぞれの企業が製品を紹介・販売されていました。
また、アフリカで納豆を広めるために今回サバサバに出展された方々のブースでは、納豆の試食も行っていました。初めて見る納豆に対し、皆さん恐る恐る口にしていました。日本でも好き嫌いがはっきり分かれる食品ですが、それはやはりこちらでも同じようで、「美味しい!どこで買えるの?」と言う人もいれば、口に含んだ瞬間顔を歪める人もいました。「納豆は何に似ていますか?」という質問に対し、「コーヒーの味に似ている!」と答えた人がいて驚きました。納豆とコーヒーの味が似ているとは思ったことが無かったので、この感想にはとても驚きました。(しかし調べてみると、コーヒーと納豆のにおいは似ていると思う人、結構多いみたいですね。)
日本パビリオンの出展企業の方々とお話しさせていただいたのですが、皆さん熱い思いをもってサバサバに出展されているということがとても強く伝わってきました。タンザニアへの事業展開を考えていられる企業に対し、同じ日本人として、そしてタンザニアで働いている一人の人間として、私なりに応援していきたいと思います。
サバサバ会場を歩いている際、男女共にプラスチック製の容器を買っているなぁと思いました。会場内にはプラスチック製品のブースがいくつもありましたが、どこも賑わっていました。女性客の多くは大きめのたらいやバケツなどを、若めの男性は卵をのせるケースをいくつも買っているのを見かけました。同じプラスチック製品でも買うものが男女によって多少違いがあるというのが面白かったです。また、小さな子供たちは馬との記念撮影や動物園などに夢中のように思えました。「みんなどういうものに興味があるのかな?」と考えながらサバサバ会場を歩くのはとても面白かったです。
サバサバからの帰り道、聞いた話によると、サバサバ会場から街まで車で約4時間かかった人もいたそうです。それだけ多くの人がサバサバに行っているのか…と驚きました。昨年は20万人以上の方が来場されたようです。今年はどれくらいの人が来場されたのかが気になります。
今回サバサバに行くにあたって思ったのが、主催者による来場者向けの情報サイトがあると便利だなということです。今回サバサバへ行くのが初めてだったため、会場も広く迷いそうにもなりました。そのため、会場内の地図などもあるといいなと思いました。(私が見つけられなかっただけ?いや、そんなはずは…)
来年、次はどんな日本企業がサバサバへ出展されるのか、今からとても楽しみです。
三重県で売られている納豆コーヒーゼリーサンドをタンザニア人が食べたらどのような反応をするかが気になります。
(2015年7月15日)
*「Hodi Hodi」とは、「おじゃまします」という意味です。 色々なところに足をのばし、タンザニアの様々な面をお伝えしていきたいと思います。