Hodi Hodi No.3 おしゃれ天国タンザニア
小俣美樹(おまた みき)
タンザニアに来て気が付けば5か月がたちました。「もう5ヶ月たったのか!」というのが正直な気持ちです。タンザニアに来て以来、私は「タンザニアのおしゃれ」にもっぱら夢中です。ファッション、そしてパッとした派手な色使いが好きな私にとっては、タンザニアとはまさに天国のようです。
「素敵なデザインのカンガやキテンゲを見つけると、ついつい購入してしまいます。
これで何を作ってもらうかは現在構想中…」
なぜ天国かというと、カンガ、キテンゲといったタンザニアならではの布は、タンザニアの日差しと青い空にぴったりの色使いで、どれもこれも美しく、また仕立て屋さんも街中に多くいて、お客と作り手との距離が近く、気軽に服の制作を頼めるからです。日本では、生地から自分で選んで、採寸してオーダーメイド…なんてことはなかなかできるものではないですが、タンザニアではこれらを日本よりも気軽にできるため、私にとっては天国そのものなのです。街を歩く人たちを見ていても、ついついオーダーメイドをして作ってもらった服を着ている人に注目してしまいます。やはり皆さん自分の体形にしっかり合った服を着ているので、どの人もかっこいいなぁ!と思います。素敵な柄のキテンゲ等をまとっている人を見かければ、「それどこで買ったの?」と聞きたくなったり、ついつい目で追ってしまいます。
「オーダーメイドのドレスを着てお出かけに行くママ。
サイズもぴったりで、とても素敵ですね!」
以前タンザニアに来た際にもキテンゲでズボンを作ったことがあったのですが、友人から教えてもらった腕の良い仕立て屋さんに、この夏、キテンゲを使った浴衣を作ってもらいました。日本人会の夏祭りがあるため、それに合わせて作ってもらいたい!と思い、サイズを測ってもらい、その後、友人と仕立て屋さんと3人でお店をめぐり、キテンゲを選びました。私は、見始めるとなかなか時間がかかってしまうため、待ってくれている2人に申し訳ないと思いつつも、生地を選ぶのに集中していました。そうこうしているうちに「これぞ!」というキテンゲを発見!友人たちの「それよりもこっちの方がいいんじゃない?」という声を制し、キテンゲを購入し、仕立て屋さんに託しました。約10日後、受け取りに行くと、素敵な浴衣が完成していました!
「素敵な浴衣が完成しました!
完成を喜ぶ私と仕立て屋さんです」
あまりにも嬉しくて、すぐさま着替えて写真を何枚も取ってしまいました。自分で選んだ生地で自分が欲しい!と思う服を作ってもらえるなんて、本当に贅沢で、素敵な経験をできているなぁと実感します。そして、なによりも作ってもらった服に対して、愛着がわき、大事に着よう!と思えます。 どの生地を使うかと悩んでいる時間、仕立て屋さんとデザインについて話す時間、そして出来上がりを待つ時間、出来上がったものを受け取る瞬間、身に着ける時間すべてが楽しいので、まだまだタンザニアのおしゃれを探求していきたいと思います。
<カッパのひとりごと>
キテンゲやカンガを使って、派手なかっぱのぬいぐるみを作りたいです。
そして、いずれはかっぱをモチーフにしたキテンゲやカンガを作りたいです。ふふふ…
(2015年9月15日)
*「Hodi Hodi」とは、「おじゃまします」という意味です。 色々なところに足をのばし、タンザニアの様々な面をお伝えしていきたいと思います。