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Hodi Hodi No.7  地酒と遺跡の旅

小俣美樹(おまた みき)

3月末のイースター期間中、イリンガへ2泊3日の旅行に行ってきました。ダルエスサラームからイリンガは飛行機も運航していますが、今回はバスでの移動。弊社のスタッフに勧められて行きのバスはUpendoを使いましたが、エアコンが完備され、車内は涼しくとても快適でした。イリンガからの帰りはSutcoというバスを利用しましたが、こちらもUpendo同様にエアコン完備で快適でした。イリンガに行くならこの2社のバス会社のどちらかかな~と思います。

ダルエスをお昼の12時頃に出発したため、イリンガには夜9時過ぎに到着…。イリンガは標高1,500mを超えるため、夜中は肌寒いくらいでしたが、ダルエスのように暑さにうなされること無く、ぐっすりと眠ることが出来ました。

<宿泊は、イタリアンレストランで人気のママ・イリンガのゲストハウス。 中庭も広く、空気もきれいでとても気持ちがいいです>

次の日は、ダラダラに乗って街中へ向かう際に、ウランジに関して聞きこみ調査を開始。ウランジ(Ulanzi)とは竹から出てくる樹液を発酵させたお酒で、イリンガはウランジの有名な産地。

「ウランジ飲みたいんだけど、どこで飲める?」と聞くと「え?ウランジ知ってるの?」とまず驚かれました。そして、「街中で飲めるところがあるから、到着したら教えるよ!」とのこと。ついにウランジを飲める!と期待しながらダラダラで街中へ向かい、教えてもらった場所にて注文したのですが…ん?ウランジが白い???発酵が進んでしまったのかな…と思いながら恐る恐る飲んでみると…うーん、すっぱい。そしてまずい。とてもじゃないけど飲めないぞ。どうやら、発酵が進んでいたようです。一緒に行った方も、同じ感想。ウランジを出してくれたママはにこにこしているけれど…残念ながら二口ほど飲んで、その場を後にしました。

<イシミラ渓谷にてぜひこの景色を見に行ってください!>

「美味しくなかったですね…」と肩を落とすものの、気を取り直して向かった先はイシミラ遺跡。ダラダラに乗り、その後徒歩で30分ほど歩いて到着。入場料を払い、ガイドと一緒に見学開始。採掘現場を抜けた先にある、浸食で出来たという渓谷はすごかったです。 イリンガでどうしても訪れたい場所だったので、見た瞬間思わず息を飲んでしまいました。長い年月をかけて作られたその景色は、まさしく「タンザニアのグランドキャニオン」でした。地質学の研究者がよく訪れると言っていましたが、小学校の郊外学習とかで来たら絶対に楽しいのにな~と思いました。行かれる際にはぜひ、動きやすい服装で行ってくださいね。

<再びウランジ発見!おしゃべりを楽しみながらウランジをみんなで回し飲みしていました>

イシミラ遺跡の見学を終え、ダラダラ乗り場へ向かっていると、数名の男の人達が軒先でプラスチックのカップで何かを飲んでいるのを発見。これはもしや、と思い聞いてみると、ウランジでした!どうやらそこはローカルバーだったようです。

1リットルカップで1,000シリングと言われ、早速注文する私達。出てきたウランジは透明に澄んでいて、口当たりもとてもまろやかで美味しかったです。朝飲んだものと同じ飲み物とは思えませんでした。(笑) 遺跡見学後で喉が渇いていたということもあって、ごくごく飲んでしまいました。

<澄んでいる透明なウランジ。とっても美味しくて、これだったらいくらでも飲めます>

ローカルバーには、若い男性や女性、お年寄りの方などが何人かで1つのウランジを回し飲みしながらおしゃべりを楽しんでいて、いい雰囲気だな~と酒好きの私は思いました。

次行く時にはカレンガ博物館や、イリンガ市内を一望できるというガンギロンガ・ロックにも足を伸ばしてみたいと思います。そして、まだまだウランジを探したいと思います。皆さんも、イリンガで美味しいウランジを探してみませんか?

<カッパのひとりごと>

先日、タンザニアに来て初めて感染性胃腸炎になりました。手の甲に点滴をした状態で治療費を支払うという経験も初めてでした。看護師さん、もう少し優しくして…

(2016年5月15日)

*「Hodi Hodi」とは、「おじゃまします」という意味です。 色々なところに足をのばし、タンザニアの様々な面をお伝えしていきたいと思います。

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