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Kusikia si kuona No.21  『モシの洒落た喫茶店 – KNCU ユニオンカフェ』

相澤 俊昭(あいざわ としあき)


先日、久しぶりにモシに行ってきた。ここには私が留学していた大学があり、学生時代を過ごした、個人的にとても思い入れのある町だ。最後に来たのは、去年のTV撮影でキリマンジャロに登った時だから、約1年ぶりかな。1日もあれば、一通り見て回れるぐらいの大きさで、こじんまりとした町だ。 私は雨季のモシが好きだ。モシはキリマンジャロ山麗にあるので、木々が多く、他と比べ町中でも緑が多い印象を受ける。乾季でカラカラに乾いた大地に雨が降り、草木の色彩がぐっと映える、この季節がとても好きだ。

モシに行くと必ず行くカフェがあるので紹介したい。おいしいコーヒーが飲めるので、モシに行った際は、ぜひ立ち寄ってもらいたい。店の名前は『KNCU UNION CAFÉ』。店構えは歴史を感じさせる作りで、とても雰囲気がいい。KNCU(Kilimanjaro Native Cooperative Union)とは、1993年の設立されたコーヒー生産者の協同組合のことである。ここカフェはキリマンジャロのRombo, Mosi Rural, Hai, Shihaといった地区の加盟農家から直接コーヒー豆を仕入れて、売っている。加盟農家のほとんどは小農家で、いわゆる大農園(プランテーション)からはコーヒー豆を仕入れていない。現在、約60,000軒近い加盟コーヒー農家がいて、ヨーロッパ、アジア、南アフリカ、アメリカ向けに輸出されているそうだ。そのKNCUが、2011年にオープンさせたのが、このUNION CAFÉ(ユニオン・カフェ)である。

店に入るとまず目につくのが、カウンターにあるエスプレッソマシーンと歴代KNCUの会長の肖像画。肖像画は数えてはいないが多分10以上はあったと思う。そして、店の奥にある年代物の焙煎機。これだけでもなかなか趣のある雰囲気を醸し出していると思う。また、テラス席があり、コーヒー一杯でのんびりするにはちょうどいい。

コーヒーの種類はエスプレッソ、アメリカン、カプチーノ、カフェオレなどがあり、食べ物のメニューも豊富だ。ピザ、サンドイッチ、マフィン、ケーキなどがあり、特にピザは美味しいと評判だそうだ。

ここでは焙煎されたコーヒー豆と粉も売られている。大きい1kgの袋はTsh15,500で小さい250mgの袋はTsh5,000だ。味はもちろん美味しいのだが、ザインも可愛らしく、お土産にはちょうどいいと思う。以前はお客さんのほとんどが観光客やモシ在住の欧米人だったが、最近は地元タンザニア人のお客さんの数も増えてきているようだ。

(2015年6月15日)

*;『Kusikia si kuona』とは日本語で百聞は一見にしかずという意味です。タンザニアで私が実際に見て、感じたことをこのページで紹介していきたいと思います。  

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