Kusikia si kuona No.27 『ハミシの結婚披露宴』
相澤 俊昭(あいざわ としあき)
6月4日の夜、JATAツアーズで一緒に働いているハミシ(会社の会計担当)の結婚式に行ってきた。2ヶ月ほど前に『今度、結婚披露宴をやるから来てね』と言われた時は、あれ!?ハミシって奥さんも、子供もいるんじゃなかったっけ?と思った。同僚のタンザニア人に聞くと、若い頃はお金に余裕がないので、披露宴をしないで結婚してしまうケースがよくあるらしいとのことだった。そして、働き始めて何年か経った後に、お金が貯めて、改めて披露宴を挙げるというカップルが結構いるそうだ。なるほど、無理をして披露宴を挙げる人もいる中で、ハミシは結構、堅実派だったのかな?
新郎新婦の入場
かれこれ6年ほどタンザニアにいるが、タンザニア人の結婚披露宴に行くのは今回が初めてだった。同僚のYさんの時は、都合が合わず行けなかったし、友人の披露宴の時は地方で行われたりして、これまでなかなか参加する機会に恵まれなかった。タンザニアの結婚披露宴とはどんなものなのか、行く前からとても楽しみだった。
会社のスタッフと18時に待ち合わせて出発。途中、渋滞が酷かったので、会場に着いたのは19時を回っていたような気がする。ちょうど、披露宴の行われるホールの中に入ろうとすると、入り口のところにスーツやドレスでカッコよく決めた人がいた。よく見ると照れ臭そうに笑っているハミシだった。その隣にはウエディングドレスを着た奥さんのハリマさん。披露宴が始まる前に、なんとかギリギリ間に合ったようだ。
大きなスクリーンで流されていた映像
会場はダルエスサラーム郊外にあるキマラ・ストップオーバーというところ。中に入るとかなり広いホールに圧倒された。赤や黄色のカーテンでデコレーションされており、披露宴にふさわしく、とても華やかな感じがした。もうすでに招待客が結構集まっていた。タンザニアらしく途中、遅れてくる人もいたけど、8名ほどが座れる大きなテーブルが20個近くあって、ほとんど埋まっている感じだったから最終的には140人ぐらい来ていたのかな。会社の同僚の姿もちらほら。二人をお祝いするのにたくさんの人が集まってきていた。
新郎新婦を囲んで祝福しているところ
席に座って少し待っていたら、新郎新婦の入場で披露宴が始まった。タンザニアらしいなと思ったのが、新郎新婦が音楽に合わせて踊りながら入場して来るところ。その後の披露宴のプログラムでもたくさんの人が踊っていた。途中、一緒に来ていた日本人のH君がタンザニア人の踊りの輪の中に飛び入り参加する場面もあった。やっぱり、タンザニアのお祝い事には踊りは欠かせないらしい。みんな、本当に楽しそうに踊るから、ちょっと羨ましい感じさえしてくる。
こんなにたくさんの人が踊っています
その後、ようやく待ちに待った(!?)食事の時間。食べるのに一生懸命で写真を撮り忘れたのが、残念だが、ご飯、スパゲティ、フライドチキン、魚のフライ、野菜、果物などのボリューム満点のタンザニア料理。待ちに待ったご飯はとても美味しかった。
また、タンザニア人女性のおしゃれも見所の一つ。みんな、ヘアスタイルを変えていて、洋服やドレスで着飾っている。カラフルな色合いが冴えて、とても美しい。タンザニア人の女性はやっぱりお洒落好きだ。タンザニアで行われる結婚式は見ているだけもなかなか面白いものだった。次回、チャンスがあったら、また行ってみたいものだ。その時はもちろん自分も踊りの輪の中に入って。
(2016年6月19日)
*『Kusikia si kuona』とは日本語で百聞は一見にしかずという意味です。タンザニアで私が実際に見て、感じたことをこのページで紹介していきたいと思います。