
白川
Kusikia si kuona No.3 オルドイニョ・レンガイ登山とレイク・ナトロンサファリ‐その①
相澤 俊昭(あいざわ としあき)
オルドイニョ・レンガイは前から登ってみたい山だった。マサイの言葉で「神の山」を意味する山はアフリカ大陸を南北に縦断するグレート・リフト・バレーにある活火山でタンザニア北部にある。この辺りは今でも地殻活動が盛んで最近では2007年から2008年に大きな噴火活動があり、危険で登山をすることが出来なかったが、最近は落ち着きを取り戻し登山が出来るようになった。オルドイニョ・レンガイまではアルーシャから4WDで4時間ほどで着く。タンザニア北部のマニャラ国立公園の傍にあるムトワンブの町から北へラフロードを2時間ほど走らせるとキャンプ地のあるナトロン湖の湖畔に着く。途中、ヌー、ゼブラ、ガゼルなどの野生動物も見ることが出来るのでちょっとしたサファリも楽しめる。運が良ければ象の群れに遭遇することもあるそうだ。
頂上まで辿り着くと、そこには言葉を失い、立ちすくむような風景が目の前に広がっていた。他の山のように頂上と呼べるようなものはなく、辿りつた所は大きな噴火口がぽっかりと開いた幅50㎝も満たないような噴火口の縁だった。片一方はこれまで登ってきた急斜面で、目の前は噴火口に落ち込む、切り立った崖だ。言葉では説明するのは難しいが、誰が見ても驚くような光景だと思う。
(2012年5月15日)
*;『Kusikia si kuona』とは日本語で百聞は一見にしかずという意味です。タンザニアで私が実際に見て、感じたことをこのページで紹介していきたいと思います。