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  • 執筆者の写真白川

Kusikia si kuona No.4  オルドイニョ・レンガイ登山とレイク・ナトロンサファリ‐その②

相澤 俊昭(あいざわ としあき)


今回は前回号に引き続き、レイク・ナトロンサファリについて紹介したいと思う。

ナトロン湖はオルドイニョ・レンガイ山の麓にある、フラミンゴの繁殖地として有名な湖である。アフリカ大陸を南北に縦断する巨大な大地溝帯に沿って点在する一連の湖のひとつで、この湖に生息する藍藻類の持つ色素が作り出す、深い赤味を帯びた色は時として湖一面を赤やピンク色に染め、周辺一帯に不思議な光景を作り出す。

私たちが行った5月は、雨季に当たり真っ赤に染まったナトロン湖は見ることは出来なかったが、もし赤く染まった色彩を見せるナトロン湖を見に行きたければ、乾季の水位が低い時期が良いようだ。

ナトロン湖はガイドと共に湖の干潟に沿って歩く、ウオーキングサファリが出来るのが特徴だ。サファリカーに乗って動物を見るゲームドライブよりも自然との距離感が断然近く、また途中でガイドが動物の痕跡について説明してくれるのでとても面白い。

この湖にはグレーターフラミンゴとレッサーフラミンゴが生息していることで有名だ。特にレッサーフラミンゴは絶滅の危機が心配されており、ナトロン湖が彼らにとって唯一の繁殖地となっている。ここで繁殖するのは、この湖がソーダ湖でほかの水鳥にとっては環境が過酷であが、フラミンゴの餌となる藍藻類は豊富で、フラミンゴの生息にとって好適な環境となっているためである。

私たちがウオーキングサファリに出かけた時も、湖の周りの干潟でフラミンゴを見ることが出来た。羽を淡いピンク色に染めたフラミンゴが空に飛び立つ瞬間はそれはとても綺麗だった。

もう一つ、半日ほどで行えるアクティビティで大地溝帯にある滝を目指すトレッキングがある。ロッジからトレッキングの出発地点までサファリカーで移動し、滝が流れ落ちて出来た川の下流からスタートする。滝のある場所までは谷に沿って、途中何度か川を渡りながら2時間ほどかけて進んで行く。辺りは深い谷になっていて、川を越え、岩を乗り越えての連続なので体力のある人には冒険的でとても面白いと思う。

この辺りに住んでいるマサイの子供たちにとっても、ここは格好の遊び場になっているようで川で水遊びをしているのを見かけた。滝のある場所に着くと、雨季のせいか水量が豊富でかなりの落差のある滝があるのに驚いた。滝壺の裏はトンネル状になっており、そこを通り抜けて行くと、さらに上流側に大きな滝を見ることが出来る。水遊びに格好な場所なので、ぜひ水着を持って行くことをお勧めしたい。

(2012年7月15日)

*;『Kusikia si kuona』とは日本語で百聞は一見にしかずという意味です。タンザニアで私が実際に見て、感じたことをこのページで紹介していきたいと思います。  

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