
白川
Kusikia si kuona No.5 農村滞在ルカニ村
相澤 俊昭(あいざわ としあき)
ルカニ村はキリマンジャロ山麗の西側にある人口1,500人ほどの小さな農村です。ここの村には弊社の農村滞在の受け入れ先のひとつであるアレックスさんの家があります。ルカニ村ではキリマンジャロ山の豊かな自然の恵みを受け、村人のほとんどがコーヒー、トウモロコシ、バナナなどの農作物を栽培しながら暮らしています。タンザニアにはセレンゲティ、ンゴロンゴロ、キリマンジャロ山、ザンジバルなど自然に関する見どころは沢山ありますが、地元の人々がどのように生活しているのか体験出来る農村滞在にこそタンザニアの魅力を感じると思います。今回、ルカニ村へ農村滞在に行ってきたので、その様子を紹介したいと思います。
夜はホームステイ先の子供たちが、マーケットで買ってきた新鮮な野菜で食事を作ってくれます。この日は野菜と肉の炊き込みご飯と野菜の炒め物でした。これがまた素朴な味でとても美味しいです。夕食後はアレックスさんの兄弟が挨拶に来てくれ、歓迎を受けました。この日の夜は停電になりましたが、そのおかげでとても綺麗な夜空を見ることが出来ました。ダルエスサラームの都会ではあまりでは見ることが出来ない小さな星のひとつひとつまで見ることが出来ます。遠くには、月明かりに照らされて薄っすらとキリマンジャロ山も見ることが出来ました。
翌日はアレックスさんの兄弟がコーヒーを栽培している畑に行きました。ルカニ村の人々は山中にある自宅の周りに畑を持ちコーヒー、バナナ、果物などの栽培と牛、鶏、ヤギなどの家畜を飼っているところほとんどです。またそれとは別で、さらに標高の低いところにも畑を持っていてトウモロコシ、ヒマワリ、豆などを栽培しています。このようにトウモロコシや豆などコーヒーに代わる換金作物を生産していますが、ルカニ村の人々の現金収入のほとんどはコーヒーから得る割合の方が多いそうです。
(2012年9月15日)
*;『Kusikia si kuona』とは日本語で百聞は一見にしかずという意味です。タンザニアで私が実際に見て、感じたことをこのページで紹介していきたいと思います。