
白川
Kusikia si kuona No.6 キリマンジャロ登山・マチャメルート①
相澤 俊昭(あいざわ としあき)
先月、久しぶりにキリマンジャロ登山に行ってきました。前回、登ったのが今年の1月だったので、約10か月ぶりです。今回登ったルートは通称“ウイスキールート”と呼ばれる“マチャメルート”です。とにかく景色が雄大で、見どころも多く、私の中ではキリマンジャロ登山の一番のお勧めルートです。このルートは山小屋泊ではなく、全行程テント泊になります。キャンプ地のロケーションも良く、キリマンジャロの壮大な景色が眺めることが出来ます。
登山3日目は高度順応を兼ねた日程になります。4,640mのラーヴァタワーを超えて、バランコキャンプまで歩くルートです。この辺りから高山病の症状が出始めてくる人もいるでしょう。とにかく、ゆっくりポレポレで歩くことが大切です。ここまで来ると植物はほとんど見られなくなり、砂礫の荒野が広がります。目の前にはキボ峰が聳えています。この日の最高地点、ラーヴァタワーのふもとに着くと、高度順応を兼ねて少しの間、休憩します。この溶岩で出来たラーヴァタワーは往復約1時間ほどで登ることも出来るそうです。ただ、この辺りは空気が薄いので結構しんどいです。あまり無理はしないでください。ラーヴァタワーを過ぎてからはバランコキャンプまでは谷を下っていきます。この道沿いにはジャイアントセネシオが群生しており、この日の見どころの一つです。キャンプに着くと正面にはバランコウォールがあります。谷間にあるキャンプで圧倒されるような風景です。
続く
(2012年11月15日)
*;『Kusikia si kuona』とは日本語で百聞は一見にしかずという意味です。タンザニアで私が実際に見て、感じたことをこのページで紹介していきたいと思います。