top of page
  • 執筆者の写真白川

Pole Pole No.15  サバサバで何を買う? ~Dar es Salaam International Trade Fairへ!~

後藤由紀子(ごとう ゆきこ)

7月7日はサバサバ(サバはスワヒリ語で数字の7の意味)という祝日で国際見本市の日となっています。ダルエスサラーム国際見本市、通称サバサバは毎年7月7日をはさみ11日間ほどダルエスサラームのクラシーニという地区で行われ、今年で38回目を迎えました。 今年は6月28日~7月8日の11日間開催されました。

当初土曜日の午後にサバサバへ行く予定だったけれど午後は混んでいるらしいという話を聞き、それならばと日曜日の朝に予定を変更。会場へは11時頃着いたけれど、既に会場近くの駐車場は車でいっぱい。会場に入る前にチケットを購入する必要がありますがチケット売り場も少し人でごちゃごちゃしています。入場料は大人Tsh2,500(現在1円=約16シリング)です。会場内に入ると既に多くの人で賑わっています。

会場内を歩き始めてまず最初に目に入ってきたのはジャパンパビリオン。日本企業23社が展示を行っているとのこと。プリンター機、即席麺、中古車等の企業が出展していました。日本の100円ショップでよく目にする日用雑貨を扱う出展企業の方は今回の反応を見て今後の進出を考えていくと仰っていました。少ない水で汚れを落とせるスポンジを使っての実演をしていましたが、そこには多くのタンザニア人が集まって見ていました。即席麺の会社では試食を行っておりタンザニアではどのような麺が好まれるか、スープの量や味について調査をしているとのことでした。もし将来タンザニアでの生産が始まるとしたらタンザニア向けの即席麺がどういったものになるのか楽しみです。

<ジャパンパビリオン>

サバサバに出展している多くはタンザニアの政府機関、企業、各地の民芸品などです。タンザニアのタボラやドドマでは蜂蜜がとれ、サバサバでもいくつかの蜂蜜メーカーが出展していました。あるブースで商品の説明を聞いてみると葡萄の花の蜜の蜂蜜があるとのこと。葡萄の花の蜂蜜というのを初めて聞き、蜂蜜の色も白いので興味津々に瓶を覗いていると試食をさせてくれました。葡萄の味がするのかなと期待したけれど葡萄の味はせず、さっぱりした感じの味のする蜂蜜でした。

<展示されていた蜂蜜。真ん中の白い瓶が葡萄の花の蜜の蜂蜜。>

ぶらぶら歩いていると太陽光発電パネルが目に入ったので、近づいていくとスタッフの方が色々と説明をしてくれました。そこではソーラーパネルはもちろんのこと、ソーラークッカーもありました。ソーラークッカーは太陽光を集めてその熱で調理を行う道具のことです。会場においてあったソーラークッカー内部の温度は約180度。水の沸騰はもちろんのこと、オーブン代わりにも使える温度です。これがあれば料理をするときに燃料を使う必要もないので環境に優しく、水も簡単に沸騰させることができるので衛生面にも利点があります。値段を聞くと今回のサバサバの特別展示品でまだ一般販売はしていないとのこと。その他にもソーラーパネルに集めた太陽光を使って水を温めるヒーター、水をくみ上げるポンプ、冷蔵庫もありました。太陽光発電の商品はタンザニアでもやはり高く、興味があっても初期投資コストが多くて設置できないと知り合いのタンザニア人が以前言っていましたが、自然に優しい太陽エネルギーの商品がより身近で手に入りやすいものになり広がっていったらいいなと思いました。

<ソーラークッカー>

サバサバは見本市という名ですが商品の展示がされているだけでなく買い物もできます。普段店舗で販売されている価格より少し安いとか。私も今回バスタオルを買いましたが、普段目にするバスタオルは1枚Tsh30,000~Tsh50,000とちょっと高め。普段は高いなと思って買っていませんでしたが、今回サバサバの会場ではTsh15,000でバスタオルを買うことができました。普段より安いとあればたくさん買い物をしたくなりますよね。家電製品や日用雑貨の建物の中には人がたくさん。商品を追加するのか建物の前にドーンと商品らしきものが置いてあるところもありました。

<家電製品のブースにて商品の購入を検討している人々>

そして買い物をするにはもちろんお金が必要ですが、なんと会場内には移動式のATM(Mobile Branch)が設置されており、そこには長い列が!買い物を始めるとお金はあまり持ってこなかったけれこれがほしい、もう少しお金が必要!ということはよくあると思いますが、移動式ATMを設置するとは銀行側も良く考えているなとちょっと感心。

<移動式ATM>

またサバサバの目玉として会場内に動物園が設置されています。この動物園エリアに近づくにつれて人がどんどん増えていきます。動物のいるところになると周りは人人人!人がいすぎて肝心の動物はほとんど見れず・・そして一番の人気者ライオンの周りはもっと多くの人に囲まれて正面からは全く見れず。あまりの人の多さに動物を見るのは途中で諦めて動物園エリアを後にしました。

<動物園での様子>

ある程度会場内を見て帰路につくために外に出るとチケット売り場には長蛇の列が!そして車も駐車場には入りきらなくなったようで路上や中央分離帯の上にまで駐車されていてビックリ。サバサバはそれだけ多くの人が訪れる一大イベントなのだなと実感しました。

(2014年8月15日)

*「PolePole」とはスワヒリ語で「ゆっくり」と言う意味です。タンザニアのゆったりした雰囲気をこのページで伝えられたらと思います。

閲覧数:4回0件のコメント

最新記事

すべて表示

JATAツアーズのスタッフたちが綴るタンザニアをご紹介します。 ​【目次】 ​ ★Kusikia si kuona(百聞は一見にしかず) - 相澤 俊昭 ★Tunatembea - 白川 千尋 ​ ★Habari kutoka Lukani(ルカニ村ニュース) - アレックス(ルカニ村出身) ​ ★Habari kutoka Kingolwira(キンゴルウィラ村ニュース) - グビ、ハミシ、ヤウ

記事: Blog2_Post
bottom of page