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  • 執筆者の写真白川

Pole Pole No.16  ラマダン中の賑やかな夜

後藤由紀子(ごとう ゆきこ) 1年の中の好きな時期のひとつにラマダンがある。もちろん私は断食はしないけれどこの時期の雰囲気が好きだ。ラマダンの時期はイスラム暦で決まるので毎年時期は変動する。ラマダン期間中はいつもより神聖な雰囲気が漂っているように思う。同じアパートの住人の中にはムスリムの方もいる。ラマダーン期間中の夜になると祈りの歌だろうか、毎日決まった時間に外で歌っている声が聞こえる。また近くにはモスクがあるが夜になるとモスクからは頻繁に音が流れ、モスクの周りには夜遅くまで多くの人や車が集まりお祈りに来ている。

<オレンジの液体>

日没後(正確にはまだ日は沈んでいないが)18時になるとフタリという断食明けの食事を取る。その際に取る食事はウジ(おかゆのようなもの)、甘いスパゲッティー、マハラゲ(豆を煮たもの)などがある。そして夜10時頃に本格的な夕食を食べているらしい。そのため夜遅くまでレストランやアイスクリーム屋等も賑わっている。まだ小さな子どもたちを連れた家族連れもいたりするので時々驚いてしまう。

<オレンジ色のお菓子>

フタリの時間、街中が賑やかだという話を聞き夕方18時頃街中を歩いてみた。街中にはいくつかモスクがありムスリムの人たちも多くいる。歩きはじめるとすぐに道端でごはんを食べている人たちが見えた。きっとフタリに違いない。そのまま歩き続け街中のモスクストリートまでやってきた。ここには名前の通りモスクがあるがモスクを見てみてビックリ。なんとモスクが蛍光ライトで装飾されているではないか!ラマダン期間中だからなのか普段からこうしているのかはわからないがモスクの中やその周辺のお店はお客さんがたくさん入って賑わっている。

<モスクストリート>

ぶらぶらと道を歩いていると初めてみるオレンジ色の食べ物を見つけた。興味津々に見ているとお店の人が「食べて良いよ」とひとつくれた。食べてみると油で揚げた甘いお菓子だった。写真にあるオレンジ色の液体を揚げると固形のお菓子となるらしい。後から知ったがこれはJilebiというインドのお菓子だった。スーパーでJilebi Mixというキットになったものが売っているので人気のお菓子なのかもしれない。

<装飾されたモスク>

今までこうして夕方の街をゆっくり見たことはなかったけれどモスクが装飾されていたり、初めて見る食べ物をみつけたりと、改めて街中を歩いてみるのはおもしろいなと思った。

(2014年10月15日)

*「PolePole」とはスワヒリ語で「ゆっくり」と言う意味です。タンザニアのゆったりした雰囲気をこのページで伝えられたらと思います。

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