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Shwari No.1 Bongoyo Island ― ボンゴヨ島 ―

石原裕介(いしはら ゆうすけ)

 ダルエスサラームから船で30分程のところにある小さな島、ボンゴヨ島。人によってはザンジバルよりも海がきれいで、豊富な種類の珊瑚や魚が見られるというこの島に、先日の休みを利用して行ってきました。

 まずはダルエスサラーム中心部から車で20分ほど北上し、ムササニ半島の先端、スリップウェイへ。そこから毎日4本の定期船が出ていて、人々を島に運んでいます。受付で18,000シリングの往復チケットを買い、いざ出発。しかし、ここの海はとても遠浅なので、大きな船ではあまり岸まで近づくことができません。最初は10人乗りくらいの小さなボートに乗って沖合いへ出て、そこから船を乗り換え、30人乗りくらいの船に乗って島へ向かいます。船は、雲ひとつない青空の下、透き通るような海を、ボンゴヨ島に向かって走るのです。そして、ボンゴヨ島の沖合いまで来ると、また船を乗り換え、上陸します。その際、乗客の中には待ちきれず船から海に飛び込んで、泳いで島まで渡る人もいました。

 白い砂浜の上にはいくつかのハットが並び、観光客はそこでのんびりと思い思いの時間を過ごすことができます。海で泳ぐもよし、シュノーケリングをするもよし、あるいはハットの下で本を読みつつお昼寝というのも良いのかもしれません。

 私は他の観光客からちょっと離れたところでシュノーケリングを楽しみました。どうですか、この綺麗な魚たち。ちょっと潜るだけで、本当にたくさんの種類の魚を見ることができます。

 しかしながら、ボンゴヨ島の魅力はこれだけではおさまりません。島の中にも見るべきものがたくさんあります。例えばドイツ人の住居跡。これはドイツ植民地時代に、彼らがダルエスサラームを守る上で重要な役割を果たした建造物だそうです。また、海底から島の内部を通って地上へ抜けるスネーク・ラグーンと呼ばれるトンネルやその他洞窟なども見ることができます。島にはこれらを30分から1時間かけて巡るトレッキングのツアーもあるのです。

 私は時間の都合上ツアーには参加できず、でもその代わりに何とか自力でスネーク・ラグーンを見ようと1人島の中部へと入っていきました。…が、森の中をさまようこと1時間、道順を示す標識通りに行ったのにも関わらず、結局何も見つけられませんでした。

 1回来ただけでは満足できない、大変すばらしい島でした。是非また行ってみたいですし、次こそはリベンジを果たしたいと思っています。

 そしてなによりも、ボンゴヨ島はみなさんのご来訪を心待ちにしていることでしょう。

 ダルエスサラームの石原より、第1回目のレポートでした。

(2009年1月15日)

*「Shwari」  私の大好きなこの言葉は、スワヒリ語で「平穏」を意味し、タンザニアでは挨拶でも   用いられるほど頻繁に使われます。このコーナーでは、そんな穏やかでのんびりした   タンザニアの様子を、みなさんにお届けしていきたいと思います

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