• 白川

Shwari No.10 大雨季サファリ② ~ンゴロンゴロ~

石原裕介(いしはら ゆうすけ)

ンゴロンゴロ自然保護区。ここは隣のセレンゲティ国立公園とともに世界遺産に登録されている、北部サファリサーキットのハイライトだ。ライオンやチーターを始め、ここにいるほとんどの動物が一生をこのクレーター内で過ごすと言われており、年間を通して動物を見ることができる。また、クレーターの外輪山から見える景色も素晴らしい。

<クレータードライブ>

ンゴロンゴロの醍醐味といえばもちろんクレータードライブ。ライオン、シマウマ、ヌー、カバ、ハイエナはもちろんのこと、チーター、サイなども高確率で見ることができる。

私は朝6時半に朝食をとり、7時にはクレーターに向けて出発した。クレーターの外輪山から、少しずつクレーターを降りていく。クレーターの底に着くと、まずはシマウマの群れがお出迎え。動物は人や車に慣れているので、車がかなりの距離まで近づいても、全然逃げずにのんびりと草を食べている。そして、シマウマの後ろの岩場に眼をやると、こんどはライオンがいるではないか。お腹は空いていないのだろうか、シマウマに興味もないようで、こちらものんびりと昼寝をしている。シマウマも襲ってこないのが分かっているようで、一向に気にしている様子は見せない。とても広いクレーターの中だとは言え、東西南北20km×20kmに満たない空間の中で、自分の天敵と暮らす感覚はどんなものなのだろうか。私だったらすぐに逃げ出してしまいそうだが…。

📷ヌー、イボイノシシ、カバ、ハイエナ。そして絶滅に瀕するクロサイも見ることが出来た。そういった動物を横目に、ゲームドライブを続ける。と、その時、草むらの中に隠れるチーターをドライバーが発見した。草むらの中に目をやって、よ~く観察してみると、確かにチーターが隠れていた。体をできるだけ低くしているようで、こちらからだとほとんど頭しか見えない。何かを狙っているようで、目線の先には…ガゼルだ。「ハンティングが見られるのでは!!」と興奮するものの、なかなか動き出さない。ドライバー曰く、「遠くにライオンがいる。そのライオンが怖くてハンティングができないんだ」とのこと。確かにだいぶ離れたところにライオンがいるのが見える。う~ん、人間社会ではないが、なかなかクレーター内の動物の関係も難しいんだな、と一人で納得していた。結局30分以上待ったが、ハンティングは始まらず、クレーターを後にすることにした。6時間程度の滞在だったが、十分満足のいくドライブだった。

<ウォーキングサファリ>

📷ンゴロンゴロに来たら、ゲームドライブだけではもったいない。時間があったら、ウォーキングサファリにもチャレンジしてみよう。ンゴロンゴロ・クレーターの外輪山でもできるが、私は少し離れた、別のクレーターであるオルモティ・クレーターでウォーキングサファリをすることにした。

オルモティは小さなクレーターで、外輪山を登り、クレーターを降りていくというウォーキングのコースとなる。動物は残念ながら見られなかったが、やはり歩くというのは気分が良かった。動物と同じ目線で自然を感じることができる。また、マサイのレンジャーがガイドとして一緒に歩いてくれるので安心だ。彼らとの会話も弾み、ウォーキングが一層楽しくなる。

📷ンゴロンゴロでは人間の居住が許可されているため、ンゴロンゴロの保護区内にも、マサイの村(ボマ)が点在する。観光客に開放している村もあるので、訪問可能だ。マサイの人々がもてなしをしてくれ、村を案内してくれる。ただ、そこは彼らの生活空間であって見世物ではない。それを忘れずに、謙虚な姿勢で訪問するようにしよう。

(2010年8月15日)

*「Shwari」  私の大好きなこの言葉は、スワヒリ語で「平穏」を意味し、タンザニアでは挨拶でも用いられるほど頻繁に使われます。このコーナーでは、そんな穏やかでのんびりしたタンザニアの様子を、みなさんにお届けしていきたいと思います

0回の閲覧

最新記事

すべて表示

スタッフ投稿【目次】

JATAツアーズのスタッフたちが綴るタンザニアをご紹介します。 ​【目次】 ​ ★Kusikia si kuona(百聞は一見にしかず)    相澤 俊昭 ​ ★Habari kutoka Lukani(ルカニ村ニュース)  アレックス(ルカニ村出身) ​ ★Habari kutoka Kingolwira (キンゴルウィラ村ニュース)  グビ、ハミシ、ヤウミ(キンゴルウィラ村出身) ​ ★Hab

 

購読登録フォーム

このサイトで使用されている写真、記事の無断転載、使用を禁止します。
©2019 by JAPAN TANZANIA TOURS/ジャパンタンザニアツアーズ. Proudly created with Wix.com