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  • 執筆者の写真白川

Shwari No.17 Unguja Island ~Zanzibar~ ②

石原裕介(いしはら ゆうすけ)

 コバルトブルーの海に囲まれたウングジャ島。島に到着すると、歴史的街並みの残るストーンタウンが人々を迎え入れる。  ストーンタウン観光を楽しんだら、今度はその郊外へと足を延ばしてみよう。ストーンタウンとは違った島の楽しみ方が見えてくる。今回は前回に引き続き、ザンジバルはウングジャ島を紹介する。

<石原流・ウングジャ島の歩き方(島郊外&ビーチリゾート編>

 ストーンタウン郊外のアクティビティで一番のお勧めは『スパイスツアー(Spice Tour)』だ。ザンジバルはかつて香辛料や象牙、奴隷などの交易都市として栄えてきたが、現在も「スパイス・アイランド」と呼ばれる通り、多種多様な香辛料が栽培されている。クローブ、バニラ、シナモン、カルダモン、ターメリック、ナツメグ等など…。スパイスツアーではこれらのスパイスを、自分の目で見て、触って、味わうことが出来る。また、普段は粉末でしか目にすることのない、それぞれのスパイスの特徴や生態などをガイドが詳しく解説してくれる。

 ツアーで周る場合、『ペルシア風呂跡(Persian Baths)』や『マンガプワニ奴隷洞窟跡(Mangapwani Slave Cave)』などにも立ち寄れる。

 さらに時間のある方には、タンザニアが世界に誇るザンジバルのビーチにも行ってほしい。透き通るような綺麗な海に出会えば、誰もが、都会の喧騒を忘れ、リラックスしたひと時を味わうことができるだろう。

 ウングジャ島のビーチは3つに大別できる。  ①世界中からダイバーが集まる、ダイビングのメッカ北海岸。  ②海岸線が広く、のんびりするには絶好の東海岸。  ③海が綺麗で、イルカと泳ぐことのできる南海岸。  これらから目的に応じて場所を選び、お気に入りのビーチを見つけてほしい。

 日本人にはあまり知られていないが、ドルフィンツアーはなかなかお勧めだ。通年を通して、かなりの確率でイルカを見ることが出来る。いざ沖に出たら、始めは怖いと思うかもしれないが、船頭の合図に従って、海に飛び込んでみよう。そうすれば、自由に泳ぎまわるイルカの群れを数メートルの距離から見ることができる。

 ただし、イルカに触ったり泳ぎを邪魔したりするのは絶対禁止だ。一年を通して、相当数の観光客がドルフィンツアーに参加しているので、イルカへの負担や圧力を考えながら、イルカを見て欲しいと思う。

 ザンジバルの動物という観点だと他に、東海岸への移動中に通過する、『ジョザニ森(Jozani Forest)』がある。ここでは、炭を食べることで有名な、ザンジバル固有で現在は絶滅危惧種に指定されている、ザンジバル・レッドコロブスを見ることができる。保護活動の結果か、かなり人には慣れていて、隣に座っても全く動じず、写真撮影にはもってこいだ。

 この他、ザンジバルにはまだあまり知られていない観光スポットがあるので、ぜひ自分の足で歩いて、お気に入りのポイントを探して欲しい。

(2011年11月15日)

*「Shwari」  私の大好きなこの言葉は、スワヒリ語で「平穏」を意味し、タンザニアでは挨拶でも用いられるほど頻繁に使われます。このコーナーでは、そんな穏やかでのんびりしたタンザニアの様子を、みなさんにお届けしていきたいと思います

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