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  • 執筆者の写真白川

Tupo No.5  Sauti za Busara 2017

幾山 未有(いくやま みゆう)


  2月8日(木)~12日(金)の4日間、東アフリカでもっとも大きな音楽祭の一つであるSautizaBusara 2017が行われました。2004年から毎年2月に行われている音楽祭ですが、昨年は中止されたこともあり、今年こそは!と周囲の期待も高まっていました。また、今回、JATAツアーズが後援している楽団、CHIBITEも出演するということで、これは私も出陣せねば!と参加してきました。

   日頃から観光客であふれるザンジバル・ストーンタウンですが、私が参加した11日(土)は、フェリーも満席、どこのホテルも満室状態で、大盛況。これほど世界各国の人々が街に溢れているのを初めて見ました。また、お客さんだけではなく、アーティストも、タンザニア、ケニア、ブルンジ、ガーナなどアフリカを中心に約400名もの方々が出演しました。

 音楽祭のメイン会場は、なんとオールドフォート。ここは、1710年にポルトガル教会跡にアラブ人たちの要塞として建てられた建物で、いわばザンジバルが誇る遺跡の一つ。その中に巨大ステージを組み立て、皆で音楽を楽しもうというのだから、また気分が上がります。またメイン会場の他にも、オールドフォート内にある小さめの円形演技場、またそのすぐ外にあり、海に面したフォロダニ公園の全部で3か所でアーティストたちがパフォーマンスを披露しました。

<オールドフォート外観、オールドフォート内メインステージ> さて、11日(土)夕方19時ごろ、メイン会場のトップバッターとして現れたのは、我らがCHIBITE!迫力ある登場にはっと息をのみます。彼らはドドマのゴゴ民族で、その伝統音楽をベースに、様々な要素を取り入れ、彼らのオリジナルの音楽を披露してくれます。また、その中でもタブさんの歌声が私は大好きです。透き通ったどこまででも届くのではないかと思わせるその歌声には、うっとりします。その後、少人数でリンバ(親指ピアノ)やゼゼ(弦楽器)の演奏とその歌声でしっとり魅せてくれました。そして最後は、彼らの十八番、ムヘメ。これは、女性たちが太鼓を足にはさみ、大迫力の太鼓&ダンスを披露するパフォーマンスです。肩に付けた羽は、彼女たちの動きに合わせ、大きく羽ばたき、彼女たちのパフォーマンスをより一層惹きたてます。まさに圧巻。タンザニアの女性のたくましさとしなやかさを、魅せつけてくれました。

<CHIBITEのパフォーマンス>
<演奏後。お疲れ様でした!タブ(左)とペンド> この後も音楽祭は、様々なアーティストが出演し、深夜2時頃まで続きました。  伝統音楽から、ジャズ、ロック、ダンスミュージックなど、様々なジャンルの音楽を披露してくれました。

<左:SahraHalgan Trio(ソマリランド)、中:Tausi Women’s Taarab(ザンジバル)、 右:Pat Thomas &Kwashibu Area Band(ガーナ・ドイツ)> あたりを見回すと、皆それぞれ思い思いに楽しんでいました。アーティスト気分で思い切り夢中になって踊る人、芝生の上に座り込んでビール片手に音楽を楽しむ人、熱く抱擁しながら語り合う恋人たち、すっかり疲れ切って眠り込む子どもたち。

 普段あまり音楽のある生活をしていない私ですが、ここは負けじと踊ってみました。そのとき踊っていたタンザニア人女性と目が合い、満面の笑顔を返してくれて、なんだかとても嬉しくなりました。自由で開放的な空間のおかげで、私も思いきり楽しむことができました。

 音楽フェスが好きな人やタンザニアやアフリカの音楽に触れたい人、ぜひ、来年は一緒に楽しみましょう!

(おまけ)  ザンジバルに行くといつも行く露店。そこでは、ザンジバル名物ウロジョが食べられます。スパイスの効いたスープの中に、ムシカキ(牛肉の串焼き)、じゃがいも、たまねぎ、トマト、ゆで卵、キャッサバチップス、バギアなどたくさんの具を入れてくれて、これがまためちゃくちゃおいしい!たまたま出会った日本人の方々を連れて行ったら、おいしくておかわりしていました。オールドフォートの路地裏にある小さな露店ですが、いつも地元の人でいっぱいです。音楽だけでなく食も素晴らしいザンジバル、素敵ですね。

<ウロジョ(具全部入れ)Tsh.2000(約100円)>                                                            (2017年3月15日)

*Tupo とは、スワヒリ語で私たちは(一緒に)いる、という意味です。 タンザニアという国とその人々に寄り添って、タンザニアの今をお伝えしていきたいと思っています。

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