白川
Tupo No.6 CHIBITE in Bagamoyo
幾山 未有(いくやま みゆう)
先日、CHIBITEの家を訪問しました。CHIBITEは、かの初代大統領ニエレレも絶賛したというフクウェ・ザウォセの親族が中心メンバーとなっている民族音楽グループです。出身はドドマで、ゴゴ民族の人たちですが、現在はバガモヨに住んでいます。今回は、そのバガモヨの家にお邪魔して、演奏を聴いたり、楽器や歌を教えてもらいました。
演奏してもらったのは、フクウェ・ザウォセの子ども、ジュリアス、タブ、アルフォンスの3人で、親指ピアノ、弦楽器、カヤンバ(シャカシャカならす楽器)などを演奏してくれました。それぞれの楽器は、さらに大きさによって使い分けされており、たとえば、親指ピアノでは、一番大きなものから、イリンバ、リンバ、チリンバ、チリンバリンバといいます。また、弦楽器も大きいものはゼゼ、小さいものはチゼゼと呼びます。
その後、チリンバを使って、基本のフレーズを教えてもらいました。彼らの音楽には、楽譜がないので、実際の演奏をまねしながらやってみます。CHIBITEの3人は手元を見ずにいとも簡単にひいていましたが、実際には一つの鍵盤をはじくのが難しく、複数鳴らしてしまうのです。この基本のフレーズができたら、その音楽に乗せて歌います。
『ホイエ~マデゲクァンガ~ホイエ~♪♪』(鳥たちが大きく羽ばたく) CHIBITEに混じってチリンバを弾きながら歌を歌っていると、独特のCHIBITEの和音の中に自分も溶け込むような感覚になりました。ただ、一人で弾くとなんとも情けない音色なので、これはまだまだ練習が必要そうです。マイチリンバを購入したので、次回バガモヨへ行くまでにまた練習したいと思います。
(2017年5月15日)
*Tupo とは、スワヒリ語で私たちは(一緒に)いる、という意味です。 タンザニアという国とその人々に寄り添って、タンザニアの今をお伝えしていきたいと思っています。