top of page

Tupo No.8  ルアハ国立公園

幾山 未有(いくやま みゆう )


 先日、ルアハ国立公園に行ってきました。6年ぶりと久しぶりの再訪です。ルアハ国立公園は、ダルエスサラームから西へ500kmのところあるイリンガという街から、さらに120kmほど先へ行ったところにあります。タンザニアでサファリというと、世界遺産に登録されているセレンゲティ国立公園やンゴロンゴロ自然保護区が世界的に有名ですが、実はルアハ国立公園は、タンザニアで一番大きく、個人的にも一番好きな公園です。標高約1000mの位置にあり、ゲームドライブも涼しく快適です。また、ドライブ中は、丘になったり、森になったり、かと思ったら、ヤシの木林や、ゾウが食い荒らしたバオバブの大木があちらこちらにあったり、様々な景色を楽しむことができ、飽きることがありません。そして何よりも動物との距離が近い。今回も、ゾウやキリン、シマウマ、インパラに加え、セレンゲティなどのタンザニア北部で見られない、クドゥを間近で見ることができました。さらには、ライオン、チーターまでも見ることができ、大満足なサファリでした。

タンザニア北部では見られないクドゥ
カバプールでのカバたち
バオバブとキリン 今回は、ちょうどライオンが狩りを終え、バッファローを食べているところに遭遇し、彼らの生活の一場面を見ることができましたので、ご紹介します。  私たちが駆け付けた時、すでに狩りが終わった後で、バッファロー2匹が倒れており、狩りを終えて一休みしていたライオンたちが、木陰からバッファローの方へ歩いてくるところでした。
木陰からやってくる4匹のライオンそれからしばらく、4匹は、バッファローを食べていたのですが、日光が強くなってくるにつれて、暑さに耐えきれず、息も荒く影で休むようになりました。  そして、暑いが食べたいという葛藤の中、オスライオン1匹が、近くの木陰に向かってバッファローを運び出しました、涼しいところで食べれば暑くないと思ったのでしょう。
がしかし、そこで待っていたのは、少し年上のオスライオン。おそらく父親か兄だろうとガイドは言います。涼しい顔をして、若いオスが運んできた獲物を静かに見つめ・・・木陰まで近づいてきたとき、一気に襲い掛かります。若いオスも必死に獲物を守ります。結局大部分を年上のオスライオンに撮られてしまった若きオスライオン。自然界の弱肉強食の戦いは、ライオンの群れの中でもは続くようです。
 私たちが見たこの一場面は、動物たちの生きるための日常に過ぎないのでしょう。毎日が生きるための戦いで、それ以上でも以下でもなく、とてもシンプルですが、厳しい生活です。そんな環境の中で生きている彼らは、動物園の動物たちと違って、生き生きとしてとても凛々しい表情をしているように見えました。
 また、私たちが泊まったのは、Ruaha River Lodgeという老舗のロッジで、Great Ruaha Riverのすぐ横にあり、雨が降った後は、カバやインパラ、バブーンなどが嬉しそうに河辺で過ごしている様子を見ながら、朝食をとる、という優雅な時間を過ごせました。とてもおすすめのロッジです。こんなに素晴らしいところなので、ぜひ皆さんも遊びに来てくださいね!!

  <Ruaha River Lodge>    ゲームドライブ付き お一人一泊あたり(3食付)  $310~    ※料金はシーズンにより異なります。    ※上記に入園料・コンセッション料は含みません

Ruaha River Lodgeでの動物を見ながらの朝食
ロッジの近くで出会った動物たち

*PHOTOGRAPHS BY YURI NAKAJIMA

*Tupo とは、スワヒリ語で私たちは(一緒に)いる、という意味です。 タンザニアという国とその人々に寄り添って、タンザニアの今をお伝えしていきたいと思っています。

(2018年2月1日)

閲覧数:66回0件のコメント

最新記事

すべて表示

JATAツアーズのスタッフたちが綴るタンザニアをご紹介します。 ​【目次】 ​ ★Kusikia si kuona(百聞は一見にしかず) - 相澤 俊昭 ★Tunatembea - 白川 千尋 ​ ★Habari kutoka Lukani(ルカニ村ニュース) - アレックス(ルカニ村出身) ​ ★Habari kutoka Kingolwira(キンゴルウィラ村ニュース) - グビ、ハミシ、ヤウ

記事: Blog2_Post
bottom of page