白川
Tupo No.9 日本の高校生たちがやってきた
幾山 未有(いくやま みゆう)
10月末、北海道立登別明日中等教育学校の学生さん3名と引率の先生がいらっしゃいました。この学校は、文科省よりスーパーグローバルハイスクール(通称SGH、http://www.sghc.jp/ )に指定されており、「5大陸」の視察を実施しており、アフリカ大陸の中でタンザニアを選び、訪問されました。
少し話が脱線しますが、私は日頃から、今の若い世代がもっとタンザニアに来てくれたらいいなぁ、とぼんやり思っていました。私自身、初めてタンザニアに来たのが26歳と いい大人になってからだったので、もっと早い段階でタンザニアに出会えていたら、どんなに良かっただろう!と思いますし、また、現在の日本社会は、外国に住んでいる私から見るとちょっと特殊で、閉鎖的で独特な環境に見えるので、その中で育った子どもたちが未来を考えるとき、なんだか窮屈なものになってしまうのでは、と心配な気持ちもありました。なので、タンザニアに一度足を運んでみることが、色々な価値観でもっと自由に人生を考えてもよいのだ、と考える機会になればいいな、と思っていたのです。
そのため、昨年12月にお話を頂いたときは、やっと来た!と思いました。お客さんの中には、アフリカは危険で怖いという理由から断念される方がいる中で、高校生たちがタンザニアに来るというのは、とても嬉しかったのです。これは、彼らが危険を顧みないということではなく、もちろん学校側も、安全性について十分検討していらっしゃいましたし、そもそも、タンザニアでは、きちんと情報を集め、注意を払えば、安全に旅をすることが可能なのです。それがJATAツアーズの役割でもあります。 引率の先生と、数ヶ月にわたりスケジュールを練り合わせ、盛りだくさんの日程が完成し、ようやく校内で選ばれた3名が来タンされました。 彼女たちの興味は、主に、①農業に関する現場の視察、②タンザニアの文化・生活を学ぶ、③学生との交流の3つで、これらを7日間でぎゅっと詰め込んだ旅となりました。訪問先は、以下のとおりです。
【訪問先】ダルエスサラーム魚市場、JICAタンザニアオフィス、在タンザニア日本大使館、アザニア中等学校、村落博物館、スーパーマーケット、魚の養殖所モロゴロキンゴルウィラ小学校、キンゴルウィラ農家訪問、バニラ農園(JICA草の根事業)ミクミ国立公園ドドマドライフルーツメーカーMatoborwa工場見学、生鮮市場、ドドマ大学(JICAボランティア配属先)
彼女たちが実際にどのように感じたか、気になるところですが、ただ、学校では学べないような、タンザニアの実情と、日本とタンザニアの関わり方を、肌で感じることができたのではないでしょうか。机上の空論とならないよう、現実を自分の目で見て考えることの大切さに気づいてもらうきっかけとなっていますように、そして何より、単純に楽しかった!タンザニアって素敵!と思ってもらえたら、それだけでも十分意味のある経験になったと思います。
これから先、その後の彼女たちの人生の中で、タンザニア楽しかったな、と思い出したり、もっとタンザニアや他の国々に様々な興味を持ったり、更には彼女たちの人生の選択肢が広がってくれたら、と思います。そして、これをきっかけに、ほかの高校生や大学生が、もっとタンザニアに来てもらえたら・・・夢は膨らみます!
*Tupo とは、スワヒリ語で私たちは(一緒に)いる、という意味です。 タンザニアという国とその人々に寄り添って、タンザニアの今をお伝えしていきたいと思っています。
(2018年12月15日)