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  • 執筆者の写真白川

Twende Pamoja No.1 キンゴルウィラ村にて

橋本芙美子(はしもと ふみこ)

 2010年の4月24~26日の3日間、キンゴルウィラ村に滞在しました。雨季のこの時期、雨に洗われた山や畑、空の美しさには目を奪われました。山に囲まれた広大な畑の中をレンタル自転車で走りながら、神様はこんなにも美しく地球を創ったのだなと感激しました。

 私たちは、村の新しい健康センターや、ジャトロファという、油をとるために実験的に育てられている植物の畑を見学しました。森林破壊防止のために、薪に代わる燃料にするのだそうです。積水化学のプロジェクトで、村人が管理をしています。こんなところでもタンザニアと日本が関わっているということを知りました。

 ホストファミリーのハミシ夫妻は、朝早くから暗くなるまで、畑仕事や家事に忙しくしています。夫妻が畑仕事に出ている間、家事を任されるのは娘のハビバとムワジュマです。

小さい手で器用にナイフを使い、その速さと言ったら、今までどれだけお手伝いをしてきたかがわかります。二人は私たち訪問者の世話もよくしてくれました。水浴びの準備やご飯の用意、ミネラルウォーターの買出しなども何度も行ってくれました。

 ふたりのお兄ちゃんの案内で、私たちは村を歩いて回りました。村人はとても明るく、道ですれ違う時には、「ジャンボ!(こんにちは)」と挨拶してくれます。こちらからも「シカモー(年長者に対する敬意を払った挨拶)」と挨拶すると、必ず笑顔で「マラハバ!」とお返事が返ってきます。素通りしたりすると、「え~何で挨拶しないんだ!」と言われることもありました。村に入って受け入れてもらうためには、挨拶はとても大事なのですね。とくに年長者に対しては、子供や若者も敬意を払っているようにみえました。歩いていると、お兄ちゃんがキラブ(クラブ)と呼ぶバーをいくつか見つけました。夕方には満席で、若者もお年寄りも地酒のココナッツ酒を飲みながら、おしゃべりに花を咲かせていました。

 別れ際は、私のほうはちょっと寂しい気持ちでしたが、ハミシ一家は「じゃ、また来てね」と言って、何もなかったかのようにそれぞれの仕事に戻っていきました。お客さんが来たり帰ったりすることは、タンザニアの人にとっては特別なことではないのだなと感じました。

(2010年7月15日)

*「Twende Pamoja」  スワヒリ語で、一緒に行きましょう、という意味です。タンザニアのいろんな場所や出来事を紹介することを通して、タンザニアの魅力を一緒に発見していけたら、と思います。

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