top of page

Twende Pamoja No.6 結婚式に行って

橋本芙美子(はしもと ふみこ)

 先日、こちらの結婚式に参列させていただく機会がありました。タンザニアの結婚式がどんなものか、興味と花嫁のドレス見たさ、何よりも大事な大事な結婚式に呼んでくださったことへのうれしさで、その日をとても楽しみにしていました。

 キリスト教式の結婚式は教会の都合で2組一度に行われました。

 他の教会の結婚式でも、何組かまとめて行うのを見たので、こちらでは普通のことのようです。聖歌隊の賛美歌から始まり、入場、夫婦のためのお説教、誓いの言葉、指輪の交換、などがテンポよく行われました。ポレポレ(ゆっくりゆっくり)のタンザニアだから、開始時間が遅れたり予定より長引いたり、ということが起こるのではと思っていましたが、その後にもまだ結婚式待ちのカップルがいたこともあってか、1時間でさっと終わりました。

  招いてくださった新郎・新婦は国際結婚。あこがれの「健やかなる時も、病めるときも・・・」という質問に答える場面では、なんだかはっとして、こちらまで緊張してしまいました。日本人の新婦さんがすべての質問にスワヒリ語で答えるので、大歓声があがり、2組の親族=4家族が、たまたま一緒になったもう1組をもみんなで祝福しました。式は家族・親族の多いタンザニアにしてはちょうど席に収まるくらいで、ほんとうに近い家族・友人などが来ているようでした。

 式の後には会堂の前で花嫁花婿とご家族が並んで最初の記念撮影。その後はタンザニアでは、海岸などで写真を撮るのがはやりだそうで、待ち構えていた花飾りでお化粧した車が2人とご家族をのせて教会を後にしました。日本では注意して見ていなかったのか、あまり結婚式の車を見かけた記憶がないのですが、こちらではしょっちゅう見かけます。その車に続いてトラックの荷台にのった楽団が演奏しながら走り去ることもあります。音楽・ダンス好きのタンザニア人たちの出番は、披露宴でした。私は参加できませんでしたが、300人以上も集まってのエンドレスの大宴会になったそうです。

 どこの国にもありますが、タンザニアは正式に届けでた結婚をしない人が多くいます。費用がとてもかかるために、式を挙げないとか、披露宴をしないというのは、仕方ないと思います。ですが、今回この結婚式に参加して、人を招いて結婚の証人になってもらうというのは、長い結婚生活を続ける上でとても大事だと感じました。「愛は決心」だと聞いたことがありますが、たとえ同じ国同士でも、自分と育った環境も違う、考えも違うこの人を、どんなことがあっても愛し続けると決意したことの証人がいることで、簡単に離婚してしまったり、誤って誠実でない人を選んでしまったりすることも少しは防げるのでは・・・なんて思いました。

(2011年6月15日)

*「Twende Pamoja」  スワヒリ語で、一緒に行きましょう、という意味です。タンザニアのいろんな場所や出来事を紹介することを通して、タンザニアの魅力を一緒に発見していけたら、と思います。

閲覧数:1回0件のコメント

最新記事

すべて表示

JATAツアーズのスタッフたちが綴るタンザニアをご紹介します。 ​【目次】 ​ ★Kusikia si kuona(百聞は一見にしかず) - 相澤 俊昭 ★Tunatembea - 白川 千尋 ​ ★Habari kutoka Lukani(ルカニ村ニュース) - アレックス(ルカニ村出身) ​ ★Habari kutoka Kingolwira(キンゴルウィラ村ニュース) - グビ、ハミシ、ヤウ

記事: Blog2_Post
bottom of page